持続可能な原材料調達
持続可能なバイオ燃料
バイオ燃料は温暖化防止のための有効な切り札とされてきましたが、ここ数年、とりわけ食料価格の押し上げや土地利用の競合という観点から多くの問題提起が行われてきました。また、バイオ燃料原料の生産のために、熱帯林や泥炭地、セラードの潅木林等を開発した場合、生物多様性が失われるのはもちろんのこと、かえって、大量の温室効果ガスが排出されることも明らかになってきました。
地球・人間環境フォーラムは、国際環境NGO FoE Japanやバイオマス産業社会ネットワーク等のNGO/NPOと共同で、行政、企業、研究者、消費者など社会の幅広いステークホルダーとともに、バイオ燃料の持続可能性に関する検証を行い、総合的な観点からのバイオマス資源の活用と低炭素社会の構築を行うことを呼びかけています。
2009年度は、「バイオマス資源の持続可能性に関する委員会」を設け、バイオ燃料を中心としたバイオマス資源の持続可能な輸入・利用のあり方につき、市民・学識経験者の間で、幅広く議論を行い、情報の共有を図り、また、可能な範囲で共通認識を構築し、その成果を活用した政策提言を行っていく予定です。
過去のバイオ燃料関連のセミナー・シンポジウム資料
●2009年3月5日 | シンポジウム「バイオ燃料と土地利用〜持続可能性の視点から〜」 |
●2009年2月17日 | シンポジウム「生物多様性と企業の役割〜パーム油の現場から〜」 |
●2008年5月21日 | G8環境大臣会合に向けた国際市民フォーラム 「バイオ燃料・森林減少防止は気候変動対策となるか?」 |
●2007年10月10日 | 企業フォーラムと公開シンポジウム「パーム油とCSR」開催報告 |
●2006年5〜12月 | 「持続可能な原材料調達 連続セミナー」(全5回) |
その他の資料
●バイオ燃料の持続可能性に関する調査報告書(2009年6月)●バイオ燃料の持続可能性に関する共同提言 (改定版)を公表(2009年3月5日)
●インドネシア 泥炭地破壊で世界第3 位のCO2 排出国に 〜木材・パームオイル需要と地域経済開発が元凶〜(PDFファイル)
●「発展途上地域における原材料調達グリーン化支援事業 」の報告書