陸域・生物環境
本来、日本にいるはずのない種が、在来種を駆逐し、生態系を破壊している現象が見られる昨今、生物多様性の適切な保全・管理が重要視されています。また化学物質などに頼らず、生態系機能を利用した環境浄化作用の開発も取り上げられています。
地球・人間環境フォーラムでは、生物多様性保全にとって大きな脅威となっている外来種の問題について、近年日本に定着が認められたオオタナゴを対象に、生態系への影響・変化を調査しています。生活圏保全としては、汚水処理や干潟、水田において生態系機能を利用した環境浄化作用の定量化や効率化について研究を行っています。また、陸水や海洋などにおいて一次生産の尺度となる栄養塩類の分析技術や、環境科学分野に関連する貴重な生物を生きたままの状態で保存する技術を有するスタッフが在籍し、これらの分析・保存業務を請け負っています。