森林・生物多様性
森林は、二酸化炭素の吸収・蓄積源という役割以外にも、生物多様性の保全、水源涵養、土壌保全・土砂災害防止、物質生産、快適環境の形成やレクリエーション、文化的機能など様々な機能があり、地球環境と人間社会の安定と持続可能性のために不可欠な存在です。
しかしながら、世界の森林は依然として危機的な状況にあります。森林の劣化や原生林の減少、植林の拡大等「森林の質的変化」もとどまるところを知りません。このような世界の森林破壊・劣化の状況に対して、世界有数の木材消費国である日本は大きな責任を負っていると同時に、世界の森林保全に貢献する可能性を持っているともいえるのです。
地球・人間環境フォーラムでは、こうした森林の問題に対し、これまでさまざまな調査や普及啓発、政策提言活動に取り組んできました。現在は主として、他のNGO・NPOと共同で進める「フェアウッド・パートナーズ」に取り組んでいるほか、世界の森林と持続可能な森林管理や生物多様性に関する調査や情報提供などを行っています。
タイガフォーラムでは、日本海を挟んだロシア極東にある「タイガ」の森の保全活動を実施しています。