開発途上地域のCSR
近年の企業活動のグローバル化に伴い、開発途上地域、とくにアジア地域において活動を展開する日系企業にとっては、公害防止等の従来型の環境問題への対応はもちろんのこと、サプライチェーン管理や市民社会との対話、人権や雇用問題への対応といった幅広い領域をその対象とする「企業の社会的責任」(CSR:Corporate Social Responsibility)に基づく企業戦略が、急速に求められるようになってきました。
地球・人間環境フォーラムでは、2005年度以降、環境省請負事業として、とくにアジア地域において求められているCSRへの企業の対応について先進事例等の収集を行い、日系企業等関係者への情報提供を行うとともに、企業の取り組みを今後さらに促進するための行政施策の方向性を検討することを目的に、調査を実施しました。日本、イギリス、オランダ、フィリピン、実践の具体例を数多く収集し、アジア各国におけるCSR促進に向けたさまざまな動きについて明らかにしました。
報告書一覧
・2004年度(16年度)調査報告書
対象国:日本、イギリス、オランダ、フィリピン、タイ、シンガポール、中国
・2005年度(H17年度)調査報告書
対象国:タイ、インドネシア
・2006年度(H18年度)調査報告書
対象国:ベトナム
公開セミナー「開発途上地域における企業の社会的責任:ベトナムを中心に」(2007年11月14日(水))
[配布資料のダウンロード(PDF 0.7MB)]
・2009年度(H21年度)調査報告書
対象国:中国、ベトナム、ラオス、ミャンマー
なお、この調査事業に先立つものとして、当フォーラムでは、開発途上地域に進出している日系企業の環境対策について調査し、その成果を環境対策ガイドブックとしてまとめる活動を行ってきました。各ガイドブック(フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポール、中国の7ヵ国を対象に作成)の詳細については、環境省のホームページをご覧下さい。
・「CSR in Asia」
グローバルネットにおいて連載された記事が「環境goo」でも一部閲覧できます。