グローバルネット(月刊環境情報誌)
2015年9月(298号)
特集/再生可能エネルギー拡大への挑戦と今後の課題〜電力自由化を前に
低炭素社会の実現に向けて、世界的に地球温暖化対策の必要性が求められる今、日本ではとくに福島第一原子力発電所の事故以降、国のエネルギー政策が見直されています。2012年に固定価格買取制度(FIT)が導入され、再生可能エネルギーの導入が期待されましたが、実際はさまざまな課題もあるようです。
本誌では、今年7月号の特集で2050年までに再生可能エネルギーへの転換100%を目指すデンマークの取り組みを紹介しましたが、日本の再生可能エネルギーへの取り組みはどうなっているのでしょうか。太陽光発電、風力発電、バイオマスエネルギー、それぞれについて現状と課題を紹介します。
●目次
フロント(話題と人)
レイシー法を活用して消費国からの違法伐採対策に力を入れる米国
トーマス・スウィーゲルさん(米国司法省環境天然資源局法政策部主席弁護士)
日本における太陽光発電の現状と課題 | PV-Net 代表理事 都筑 建 |
日本発、洋上風力発電を目指す | 株式会社ウィンド・パワー・グループ 代表取締役 小松崎 衞 |
バイオマス利用における現状と課題 | バイオマス産業社会ネットワーク 理事長 泊 みゆき |
USA発サステナブル社会への道〜NYから見たアメリカ最新事情
第2回/環境問題から社会問題対策へ:変化するニューヨーク市のサステナブル政策
(FBCサステナブルソリューションズ代表 田中 めぐみ)
風土から見えるもの〜人の暮らしが作る環境と文化
第20回/K2(パキスタン・中国)
(写真家 石川 直樹)
21世紀の新環境政策論〜人間と地球のための経済とは
第6回/持続可能な発展に関する日本の国家戦略
(武蔵野大学教授、元環境省職員 一方井 誠治)
世界のこんなところで頑張ってる!〜公益信託地球環境日本基金が応援する団体
第11回/サヘル地域の「里山」を再生する マリ共和国クリコロ州における取り組み
(特定非営利活動法人 榎本 肇)
日本の農業は生き残れるのか 広島県からの報告
第41回/西中国山地の自然が育むワサビ 原生ブナ林が供給する豊富で清涼な水――廿日市市吉和
株式会社植本わさび本舗 代表取締役 植本 直樹さん
(ジャーナリスト 吉田 光宏)
INSIDE CHINA 現地滞在レポート〜内側から見た中国最新環境事情
第33回/全人代への大気汚染対策報告(1)
(地球環境研究戦略機関(IGES)北京事務所長 小柳 秀明)
フォーラム随想
『昭和二十年八月』
(日本エッセイスト・クラブ常務理事 森脇 逸男)
NSCニュース
No.97 2015年9月 ISO26000に対応するCSR活動
(日本品質保証機構 岸野 令、バルディーズ研究会 緑川 芳樹)
環境条約シリーズ282
国連総会で合意された「持続可能な開発の目標(SDGs)のための2030年アジェンダ」
(前・上智大学教授 磯崎 博司)
財団だより
WISE FORUM 2015
幸せな未来を創造する〜国産材とビジネス〜開催について
■毎回特集の中から1本の記事が緑のgooグローバルコラムに紹介されています。