グローバルネット(月刊環境情報誌)
2015年7月(296号)
特集/再生可能エネルギー100%への転換を目指すデンマークから日本が学べること
6月にドイツで開催されたG7で、安倍首相は温室効果ガスを2030年度までに2013年度比で26%削減するとする政府案を正式に表明しました。しかし、「基準年」とされる2013年の温室効果ガス排出量は、京都議定書の基準年である1990年の排出量より約10%増えており、この目標では本質的な排出削減努力とはいえません。一方、海外では野心的な目標を掲げ、積極的・着実に温暖化対策を進めている国もあります。本特集では、2050年までに再生可能エネルギーへの100%転換を目指すデンマークの先進的事例を紹介します。
●目次
フロント(話題と人)
環境立国デンマークの環境・エネルギーの技術や知恵を日本に伝える
デンマーク大使館上席商務官(環境・エネルギー担当) 田中いずみさん
特集/再生可能エネルギー100%への転換を目指すデンマークから日本が学べること
環境エネルギー政策研究所主催 「自然エネルギー100%を目指すデンマークのバイオマス熱利用に学ぶ」 〜デンマーク・バイオマス地域エネルギー・セミナーから |
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デンマークと日本の間で進むバイオマスエネルギー利用のための協力関係 | グローバルネット編集部 |
デンマークで長い歴史を誇る地域熱供給の計画手法 | プランエナジー社 地域熱供給グループリーダー イエンス・バーチ・イエンセン |
柔軟性の高いバイオガスシステム | アグロフォーラ社 最高経営責任者 ラース・ビュベア |
サブリメーション(ガス化)による持続可能なエネルギーソリューション | フリックス社 共同経営者 ヨルゲン・クラッペ |
電力を100%再生可能エネルギーに〜野心的なコミットメントを発表したデンマークの挑戦 | グリーンピース・デンマーク 気候・エネルギー担当 ターエイ・ハーラン |
新連載/USA発サステナブル社会への道〜NYから見たアメリカ最新事情
第1回/米企業・自治体のサステナビリティに関する取り組み」
(FBCサステナブルソリューションズ代表 田中 めぐみ)
風土から見えるもの〜人の暮らしが作る環境と文化
第19回/K2(パキスタン/中国)
(写真家 石川 直樹)
21世紀の新環境政策論〜人間と地球のための経済とは
第4回/持続可能な発展のための環境政策
(京都大学名誉教授 松下 和夫)
世界のこんなところで頑張ってる!〜公益信託地球環境日本基金が応援する団体
第10回/インドネシア・ロンボク島の環境保全を目指して〜プログラム開発とごみ銀行の活性化
(NPO法人ゆいツール開発工房代表 山本 かおり)
日本の農業は生き残れるのか 広島県からの報告
第39回/「日本一のジャガイモ」復権を―後継者確保のカギ握る収益アップ 東広島市安芸津町
○赤馬鈴薯(まるあか ばれいしょ)出荷組合 組合長 上岡 昇太さん
(ジャーナリスト 吉田 光宏)
フォーラム随想
気高き理想を懐いて進め
(地球・人間環境フォーラム理事長 炭谷 茂)
NSCニュース
No.96 2015年7月 あなたの意識一つで変える未来 環境問題を考えるための30冊
(大東文化大学環境創造学部准教授 鶴田 佳史)
環境条約シリーズ280
2年に一度開催される国連森林フォーラム第9回〜第11回について
(前・上智大学教授 磯崎 博司)
環境の本
自分が変わった方がお得という考え方―日本新時代のキーワード
編著●三橋 規宏・谷口 正次・松下 和夫・関正雄
■毎回特集の中から1本の記事が緑のgooグローバルコラムに紹介されています。