日本環境ジャーナリストの会
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日本環境ジャーナリストの会(JFEJ: Japanese Forum of Environmental Journalists)は、1991年6月28日にマスメディアで働く記者、作家、出版人、フリージャーナリスト、フォトジャーナリスト、学者など22人が発起人会を開き、発足しました。
JFEJは、環境問題に関心を持つジャーナリストに研究と情報交換の場を提供すること、また国内のみならず地球規模の環境問題についてもより深く学び、専門分野を越えたジャーナリスト同士の交流を深めることを目指しています。この活動は国内だけにとどまらず、1994年にはアジア環境ジャーナリストの会(Asia-Pacific Forum of Environmental Journalists)に加盟し、14番目のメンバーとなりました。
JFEJの主な活動の一つはほぼ毎月開催する例会で、環境省、経済産業省などの政府関係者、学識経験者、研究者、ジャーナリスト、NGO・NPOや企業のリーダーといった講師を招いて、さまざまな側面から環境問題への理解を深めています。
加えて、海外、とくにアジアの環境ジャーナリストとの情報交換、交流にも力を入れています。1995年から2000年まで年1回、アジア地域の現地語メディアに属する若手ジャーナリストおよびNGO・NPO関係者を日本に招聘し、「アジア環境ジャーナリスト交流セミナー」を開催したほか、2002年にはJFEJ設立10周年を記念し、交流セミナーやシンポジウムを開催、2011年1月には、セミナー「中国のエコタウン、ゴミタウン、ダムタウン ―中国の”緑色”経済の光と影―」を開催しました。
2005年には、アジアの環境問題をより有効に伝え、活動していくために、「グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)とメコン川生態系長期モニタリング(MeREM)」に全面的な協力を仰ぎ、ジャーナリズムと科学との間の架け橋づくりを目的としたジャーナリスト・科学者交流セミナーを開催しました。
また、従来の日本の環境ジャーナリズムを再確認し、環境報道の質の向上および裾野を広げるため、2006年4月より「環境ジャーナリズム講座」を開講し、半年で全20回の講義を行いました。JFEJが主催する講座は、テーマや講師、回数を変えて数年に一度開催しており、2014年も11回の連続講座と、手法を実践するフィールドワークを尾瀬で開講、講座全体で延べ300名以上の参加があり、好評をいただきました。
2016年秋も講演会と連続講座を開催予定です。新聞、テレビ、出版業界からの講師や東京湾をフィールドにした取材体験を企画しています。詳細はホームページをご参照ください。
JFEJの会員は、現在70余名。新聞・テレビ・雑誌の記者のほかに、ニュースキャスター、フリーのアナウンサーやライター、出版社編集者、NGO・NPO関係者、広告代理店の社員なども在籍しています。
地球・人間環境フォーラムは、環境問題の解決に向けて、ジャーナリズムの果たす役割は大変大きいとの認識のもと、設立当初より事務局としてJFEJの活動を支援しています。また、月刊誌『グローバルネット』内に会員の活動報告や意見発表を行うためのページを提供しています。