グローバルネット(月刊環境情報誌)
2016年11月(312号)
特集/持続可能な地域づくりを受け継ぐ〜長野県飯田市「地域ぐるみ環境ISO研究会」の20年とこれから
2016年11月号表紙
|
1990年代は、地球サミットや京都議定書の採択など、地球環境問題に対する世界的な仕組みが生まれ、さらに国際規格ISO14001の運用が始まり日本国内でも約2万社が取得するなど広がりを見せましたが、2000年代に入ると地域独自の環境マネジメントシステムも運用を取りやめる自治体も出始め、行き詰まりも感じられます。
そんな中、長野県飯田市では、市を含む地域の28事業所が参画する「地域ぐるみ環境
ISO研究会」が独自の環境マネジメントシステムを作り、持続可能な社会づくりを目指す取り組みを続けてきました。本特集では、今年12月に設立20周年を迎える同研究会の活動を牽引してきた会の代表および活動に携わってきた事務局や関係者にこれまでの取り
組みの成果や課題をご紹介いただきます。
●目次
<インタビュー> 20周年を迎えた地域ぐるみ環境ISO研究会代表を務める 多摩川精機株式会社副会長の萩本範文さん |
|
地域ぐるみ環境ISO研究会 「南信州いいむす21」の成果と課題 |
飯田市
環境モデル都市推進課ISO推進担当
小林 敏昭
多摩川精機株式会社 総務部環境エネルギー管理課 沢柳 俊之 |
地域ぐるみ環境ISO研究会のこれから | 三菱電機株式会社 中津川製作所飯田工場環境推進課 岩田 良美/多摩川精機株式会社 総務部環境エネルギー管理課 藤原 由里絵/ 飯田市 環境モデル都市推進課 牧内 伸浩 |
「南信州いいむす21」に取り組んで 〜お客様の喜びや満足を求めて |
株式会社三六組 代表取締役社長 長坂 亘治 |
「南信州いいむす21」のこれから 〜地域で求められている仕組みを目指して |
夏目光学株式会社 取締役営業部長 本田 英則 |
さらなる「ぐるみ運動」に向けて 〜外から見た成果と課題 |
地球・人間環境フォーラム 中村 洋 |
GNスクエア
脱炭素で持続可能な社会の構築〜15の提言〜
(松下 和夫(京都大学)、一方井 誠治(武蔵野大学)、倉阪 秀史(千葉大学))
ホットレポート
持続可能な森林利用とは?〜アブラヤシ農園開発の現場報告から考える
(地球・人間環境フォーラム 京極 絵里)
日本の未来に魚はあるか?―持続可能な水産資源管理に向けて
第2回/東京五輪「おもてなし」にふさわしい魚とは?〜A望まれる漁業改善プロジェクト
(Ocean Outcomes 日本プログラムディレクター 村上 春二)
USA初サステナブル社会への道〜NYから見たアメリカ最新事情
第8回/米国の食品廃棄物削減に関する取り組み
(FBCサステナブルソリューションズ代表 田中めぐみ)
世界のこんなところで頑張ってる!〜公益信託地球環境日本基金が応援する団体
第18回/植林を通じて生態系の回復を〜中国・内モンゴル自治区での生態混交林造成事業
(一般社団法人 地球緑化クラブ 代表理事 原 鋭次郎)
日本の農業は生き残れるのか 広島県からの報告
第55回/魅力的なキクの新品種を創出〜栽培しやすい苗を全国の生産者に
福山市新市町 山手秀芳園 園長 佐藤 淳一さん
(ジャーナリスト 吉田 光宏)
フォーラム随想
カナダの街歩きを楽しんだ
(自然環境研究センター理事長・元国立環境研究所理事長大塚 柳太郎)
NSCニュース
No.104/2016年11月 2015年、人類文明は「分水嶺」を越えた
(ニッセイ基礎研究所、NSC幹事川村 雅彦)
環境条約シリーズ
296 国際航空によるCO2排出量の相殺・削減計画CORSIA
(前・上智大学教授 磯崎 博司)
財団だより
リユースカップの販売ページが新しくなりました
※連載「21世紀の新環境政策論〜人間と地球のための持続可能な経済とは」はお休みしました
■毎回特集の中から1本の記事が緑のgooグローバルコラムに紹介されています。