グローバルネット(月刊環境情報誌)
2016年5月(306号)
特集/シンポジウム報告
地域から考える気候変動問題 in 三重〜伊勢志摩サミットに向けて
近年、世界中で気候変動の影響が現れています。しかし今後どのような温暖化対策を取ったとしても温暖化は進み、それにつれて、自然災害、農業、自然生態系、健康などさまざまな面で深刻な影響が生じる恐れがあります。
気候変動問題に関する最新の動向を紹介し、これらの情報をいかに伝え、今後どのような対策を進めていくべきかを考えるシンポジウムが、伊勢島サミットを5月末に控える三重県鳥羽市で3月18日に開催されました(主催:環境省、共催:三重県)。講演とパネルディスカッションの内容を紹介します。
●目次
フロント
「復興には生態系を守る視点を」
震災で流失した松島湾のアマモ場の再生に取り組む
佐々木 久雄さん(ささき ひさお)
(NPO法人環境生態工学研究所 理事)
三重県における異常気象の現在と未来 | 三重大学生物資源学研究科 教授 立花 義裕さん |
気候変動問題の最新の動向について |
環境省地球環境局気候変動適応室 室長補佐 藤井進太郎さん |
気象キャスターと地球温暖化 | 気象予報士 多森 成子さん |
地方から考える気候変動問題 | 辻製油株式会社 代表取締役会長 辻 保彦さん |
パネルディスカッション | コーディネーター: 立花 義裕さん (三重大学生物資源学研究科 教授) パネリスト: 北野 大さん (淑徳大学 人文学部表現学科 教授) 多森 成子さん (気象予報士) 平石 尹彦さん (地球環境戦略研究機関参与/前IPCCインベントリタスクフォース共同議長) 辻 保彦さん (辻製油株式会社 代表取締役会長) 山本 洋輝さん (梅村学園三重高等学校 2年生) 藤井進太郎さん (環境省地球環境局気候変動適応室 室長補佐) |
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財団だより
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■毎回特集の中から1本の記事が緑のgooグローバルコラムに紹介されています。