グローバルネット(月刊環境情報誌)
2016年4月(305号)
特集/シンポジウム報告 気候変動問題の最前線 in 東京〜動き出した世界とこれからの日本
今後気候変動による影響リスクは高まると予測されており、政府は昨年11月に「気候変動の影響への適応計画」を閣議決定しました。また、12月には第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)において、2020年以降の国際枠組みであるパリ協定が採択されるなど、国内外の情勢が大きく動き出しています。
気候変動問題の最新の動向を紹介するシンポジウムが、東京で3月9日に開催されました(主催:環境省)。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の活動に直接携わっている研究者からの講演、そして気象予報士や高校生も交え気候変動問題の普及について話し合ったパネルディスカッションの
内容を紹介します。
●目次
フロント
マレーシア・サラワク州産木材の購入一時停止を日本企業に呼び掛ける
ペグ・パットさん(NGOマーケット・フォー・チェンジ(MFC)代表)
特集/シンポジウム報告 気候変動問題の最前線 in 東京〜動き出した世界とこれからの日本
基調講演@ 気候変動下の海洋、パリCOP21、そしてIPCC の活動の将来 |
アルフレッド・ヴェグナー研究所 総合生態生理学センター長/IPCC WG2 共同議長 ハンス=オットー・ポートナーさん |
基調講演A 気候変動リスクの総合管理とその対策について |
東京大学生産技術研究所 教授/IPCC 第5 次評価報告書WG2 統括執筆責任者 沖 大幹さん |
日本政府の気候変動の影響への適応の取り組み | 環境省地球環境局気候変動適応室 室長補佐 藤井進太郎さん |
パネルディスカッション 気候変動問題への国内の取り組みと国際貢献の促進に向けて |
コーディネーター: 沖 大幹さん(IPCC 第5次評価報告書WG2 統括執筆責任者) パネリスト: 井田 寛子さん( 気象キャスター) 田辺 清人さん(IPCC TFI 共同議長) H. O. ポートナーさん(IPCC WG2 共同議長) 上野 雪菜さん(神奈川県立横浜国際高等学校2年生) 藤井進太郎さん(環境省地球環境局気候変動適応室 室長補佐) |
ホットレポート
COP21が変えるビジネス〜経済モデルの新たな方向性
( 国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)特別顧問 末吉 竹二郎さん)
21世紀の新環境政策論〜人間と地球のための持続可能な経済とは
第13回/カーボン・プライシング(炭素の価格付け)を考える〜スティグリッツ教授の講演から
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あすの環境と人間を考える〜アジアやアフリカで出会った人びとの暮らしから
第7回/不安定な降雨と付き合う三つの知恵〜サーヘル・スーダン帯からの報告
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環境研究最前線〜つくば・国環研からのレポート
第21回/気候変動と共に生きるということ〜適応計画最前線〜
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第48回/ハッサク発祥地で日本一の味守る―丹精込めた栽培方法や歴史が誇りに
尾道市因島
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JA広島果実連指導課 技師 後藤崇利さん
(ジャーナリスト 吉田 光宏)
フォーラム随想
良い気、悪い気
(地球・人間環境フォーラム理事長 炭谷 茂)
日本環境ジャーナリストの会からのメッセージ〜日本環境ジャーナリストの会のページ
電力自由化スタート、CO2削減・反原発の一票を
(エネルギー業界紙元記者 滝川 徹)
環境条約シリーズ289
第8回日米渡り鳥条約会議と第10回日ロ渡り鳥条約会議の開催
(前・上智大学教授 磯崎 博司)
環境の本・財団だより
ケニアへかけた虹の橋―30年の国際ボランティア活動
編著●NPO法人「少年ケニヤの友」
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