グローバルネット(月刊環境情報誌)
2007年3月(196号)
特集:低炭素エネルギー開発の持続可能性を問う(その1)
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シンポジウム「アジアに迫る低炭素エネルギー開発」より
昨年、フィリピンを襲った巨大台風、中国で頻発した大洪水――。気候変動による影響がアジア各国で心配されています。日本では、二酸化炭素削減を目的として、天然ガスや水力発電、バイオ燃料などの「低炭素エネルギー」の利用が促進されています。しかし、これらの開発・生産段階では生態系の破壊や地域住民との対立が生じることが懸念されています。温暖化と開発による影響、投資・利用する立場の日本に求められる責任を考えようと、シンポジウム「アジアに迫る低炭素エネルギー開発」を開催しました。今号から2号にわたり気候変動対策の「切り札」とも考えられるこれらの低炭素エネルギーの持続可能性を考えます。
●目次
フロント
多国籍企業の人権侵害と闘う弁護士トッド・アンソニー・ホーランドさん
特集:低炭素エネルギー開発の持続可能性を問う(その1):シンポジウム「アジアに迫る低炭素エネルギー開発」より
基調講演1
アジアにおける温暖化影響と低炭素エネルギー開発の現場から〜持続可能なエネルギー戦略に 求められるもの
(ロンゲナ・ギンティンさん/FoEインターナショナル国際金融機関キャンペーン・コーディネーター)
セッション:バイオ燃料
バイオ燃料と持続可能性
(ロンゲナ・ギンティンさん/FoEインターナショナル国際金融機関キャンペーン・コーディネーター )
ボルネオ島サバ州からの報告
(坪内 俊憲さん/野生生物生息域管理専門家、ボルネオ保全トラストCOO(事業責任者))
日本のバイオ燃料導入政策と課題
(泊 みゆきさん/NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)理事長)
ホットレポート
気候の安定化に向けて直ちに行動を!〜科学者からの国民への緊急メッセージ
川、開発、ひと 日本の経験 アジアの経験
第5回/続・ラオスのダム開発〜日本が問われるもの
(まさの あつこ/ジャーナリスト)
CSR in ASIA
第20回/インドネシアにみる資源採掘産業のCSR〜フリーポートとニューモント
(満田 夏花/地球・人間環境フォーラム)
持続可能な地域をつくる“元気力”〜環境自治体マンの本音エッセー
第27回/地域の資源を活かし、市民参加で取組む小水力発電
(
奈良 泰史/山梨県都留市政策形成課長)
環境コミュニケーション大賞
第10回環境コミュニケーション大賞受賞作品決まる〜3部門で4点に大賞
フォーラム随想
パリ寸描 (市川 惇信/元国立環境研究所所長)
フェアウッド・トレンドニュース Vol.27
分収林とその問題点(その2)
(清水 文明/新潟県糸魚川地域振興局農林振興部)
ガムランの国・インドネシアから
第30回/病気にならないための衛生的な生活習慣とは〜食べる前に手を洗おう
(ハリー・スルヤディ /環境ジャーナリスト)
環境人名簿
に(その2) (下川 耿史/風俗史家)
財団だより
「子どものための環境教育DVD EARTH VISION the Best」が完成しました
環境条約シリーズ
第180回/アビジャン輸入廃棄物事件で環境破壊を犯罪とするEU指令提案
(磯崎 博司/明治学院大学)
ローカルニュース抄録
2007年2月 CIDOプロ
NSCニュース No.46/2007年3月
2006年度第2回定例会を開催
NSCメッセージプラザ
2050年の空は青いでしょうか
(株)リコー社会環境本部環境コミュニケーション推進室スペシャリスト 松尾 敏行
日本環境ジャーナリストの会のページ
いのちを守る本物の森づくりの輪
(村田 久美/NPO法人森びとプロジェクト委員会理事・森びと通信編集長)
■毎回特集の中から1本の記事が環境gooグローバルコラムに紹介されています。