グローバルネット(月刊環境情報誌)
2005年8月(177号)
特集:国境を越える資源ゴミ
〜アジア地域での適正な国際資源循環システムを探る
廃プラスチックやコンピュータなどの廃電気電子機器が国境を越えて移動し、途上国で再使用(リユース)・再生利用(リサイクル)されている。資源を無駄なく活用できる一方で、健康被害や環境汚染の危険性が指摘されている。今回の特集では、刻々と状況が変化するアジア地域に焦点をあて、その現状を紹介しながら「資源の有効利用」と「環境汚染の防止」の両方を兼ね備えた適正な国際資源循環システムのあり方について考える。
◆目次◆
●フロント
タイのスウィフト社社長のパファビー・スサァヴィヴァトさん
●特集:国境を越える資源ゴミ
〜アジア地域での適正な国際資源循環システムを探る
・日本から中国へ 循環資源の越境移動
寺園 淳/独立行政法人 国立環境研究所 主任研究員
・国際リサイクルと循環資源の輸出入規制
小島 道一/日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所
・富士ゼロックスの「環境経営」と国際資源循環ネットワークの構築
渡辺 富夫/富士ゼロックス アセットリカバリーマネジメント部長
・先進国での廃棄物発生の最小化と途上国の支援
高宮 由佳/国際NGO バーゼル・アクション・ネットワーク(BAN)
・アジア各国からタイへ 廃家電の再生拠点の可能性
佐々木 創/日本学術振興会特別研究員
・特集+1/リサイクルで徳を積む?
佐々木 創/日本学術振興会特別研究員
●財団だより
『開発途上地域における企業の社会的責任 CSR in Asia』など三つの報告書発行
●環境条約シリーズ (磯崎 博司/明治学院大学)
第161回/中央アジア諸国における大気汚染防止を目指すCAPACT
●新連載!/CSR in Asia
第1回/欧州企業の「倫理的な調達」への挑戦
(満田 夏花/(財)地球・人間環境フォーラム)
●ホットレポート
プラスチック建材は、こうしてリサイクルを
(佐々木 修一/エコロジカルサイクル研究会代表幹事)
●南米から見たCDMの可能性
第2回/CDM植林事業と貧困削減への貢献
(吾郷 秀雄/独立行政法人 国際協力機構(JICA)派遣ボリビア国農牧開発アドバイザー、農学博士)
●持続可能な地域をつくる“元気力”〜環境自治体マンの本音エッセー
第8回/民間資金活用型のESCO事業で省エネルギーの推進
〜一石三鳥の新事業への取り組み
(田邊 陽一/大阪府建築都市部公共建築室設備課課長補佐)
●生命のつながりと豊かさ 〜生物多様性の大切さを考える
No12/失われた未来を取り戻すための挑戦−野生復帰の試み
(羽山 伸一/日本獣医畜産大学獣医学部助教授
●進化する国際協力のかたち:海を越えるパートナーシップ
地域を子供の目線から変えていく−ベトナム・ホーチミンで総合的地域環境改善事業
(片山 恵美子/特定非営利活動法人 ブリッジ・エーシア・ジャパン ホーチミン連絡員)
●フォーラム随想
『一石仙人』と『鷹姫』 (M.I.)
●フェアウッド・トレンドニュース
Vol.7/顔の見える山村 〜北海道下川町(その4)
(奈須 憲一郎/さーくる森人類)
●環境人名簿
「し」(その3) (下川 耿史/風俗史家)
●研究現場から
地球環境研究センターシリーズ54/地球環境研究計画・機関のイエローページ
(藤沼 康実/独立行政法人 国立環境研究所 地球環境研究センター研究管理官)
●ローカルニュース抄録
2005年7月(CIDOプロ)
■毎回特集の中から1本の記事が環境gooグローバルコラムに紹介されています。