グローバルネット(月刊環境情報誌)
2009年9月(226号)
特集:生物多様性を脅かす外来生物種
〜外来生物種とどのように付き合っていくか
在来の生物が生き続ける上での脅威の一つとして、侵略的外来種の問題があります。外来種は、生物多様性の損失の大きな要因の一つだと考えられていますが、すべての外来種が悪者というわけではなく、有史以来、日本の自然と日本人の生活は多くの外来種の利用から成り立っています。しかし、侵略的外来種として、日本の生物多様性を脅かす種が人為的に持ち込まれていることも事実です。今回は日本人と外来種の歴史、貿易や地域と外来種という三つの観点から考えます。
●目次
フロント
銀座里山計画を進める銀座ミツバチプロジェクト副理事長の田中淳夫さん
特集:生物多様性を脅かす外来生物種〜外来生物種とどのように付き合っていくか
日本列島の自然と外来種 | 兵庫県立人と自然の博物館館長 岩槻 邦男 |
外来生物問題と人間社会 | 独立行政法人国立環境研究所 五箇 公一 |
アライグマ問題に関わってきて | 生物多様性JAPAN 金田 正人 |
ホットレポート
森林保全分野のパートナーシップ構築のあり方とは〜調査報告書を発行
( 地球・人間環境フォーラム 飯沼 佐代子)
食のたからもの〜食べて支える地域の食文化 【新連載】
第2回/とち餅〜福井県池田町
(取材・文:島村菜津/撮影:菊池和男/監修:島村菜津)
アメリカ環境新事情〜在米ジャーナリスト、エリコ・ロウの報告
No.22/アメリカ人の健康と環境を脅かすダーティーな「人工芝」
( ジャーナリスト エリコ・ロウ)
フォーラム随想
中国瞥見
(元読売新聞論説委員 森脇 逸男)
NSCニュース
No.61/2009年9月
・自然の克服から適応へ〜東北大学「生態適応」GCOEの研究・教育・実践活動
(東北大学大学院生命科学研究科生態適応GCOE特任教授 竹本 徳子)
・NSC会員総会が開催されました(NSC事務局)
川、開発、ひと〜日本の経験、アジアの経験
第31回/「松原アユ」を守る漁協VS山形県営「最上小国川ダム」
(ジャーナリスト まさの あつこ)
コベネフィット・アプローチ〜地球温暖化と持続可能な発展の同時達成に向けた挑戦
No.10/企業によるコベネフィットCDM事業の取り組み
・マレーシアにおける閉鎖処分場のメタンガス排出削減に伴う環境改善計画
(東急建設 辻 芳伸/椿 雅俊/植野 修一)
・エタノール工場排水からの発電用バイオガス事業
(エックス都市研究所 山崎 智雄/TOYO-THAI CORPORATION PLC.(東洋タイ社) 入矢 洋信)
環境の本
『鹿児島環境学I』
編者●鹿児島大学 鹿児島研究学研究会
『IPCC地球温暖化第四次レポート〜気候変動2007』
編●IPCC[気候変動に関する政府間パネル]
翻訳●文部科学省、経済産業省、気象庁、環境省
環境条約シリーズ210
星空保護区の保全と不適切な光の規制管理により推進される星空世界遺産
(明治学院大学 磯崎 博司)
■毎回特集の中から1本の記事が環境gooグローバルコラムに紹介されています。