グローバルネット(月刊環境情報誌)
2008年6月(211号)
特集:
バイオ燃料・森林減少防止は気候変動対策となるか?
〜G8環境大臣会合に向けた国際市民フォーラムより
地球・人間環境フォーラムは、他の環境団体とともに、5月21〜22日、G8環境大臣会合に向けた国際市民フォーラム「バイオ燃料・森林減少防止は気候変動対策となるか?〜先進国の役割と責任」を開催しました。気候変動対策として注目されているバイオ燃料利用と森林減少防止対策(REDD)について国内外のNGOや市民が中心となって議論を行い、G8が国際社会において有効な気候変動対策のイニシアティブをとるよう、5月24日からの環境大臣会合に対して主催団体からメッセージを発信しました。
●目次
フロント
電気に頼らない豊かな暮らしを追求する発明家の藤村靖之さん
第1特集/バイオ燃料は気候変動対策か?
・バイオエネルギーと生物多様性 〜社会公正の視点から
(サウィット・ウォッチ/ノーマン・ジワンさん)
・土地への需要と制約
(国際環境NGO FoE Japan/中澤 健一さん)
・バイオ燃料生産のLCAと費用対効果
(東京工業大学名誉教授/久保田 宏さん)
・持続可能なバイオ燃料利用へ向けて
(NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)理事長/泊 みゆきさん)
・燃料の需要側から考える交通問題(
環境自治体会議環境政策研究所/上岡 直見さん)
第2特集/森林減少による炭素排出と気候変動
・森林減少対策に必要とされる視点
(地球・人間環境フォーラム/満田 夏花)
・インドネシアの森林における幾重にもなる災害・問題
(WALHI森林キャンペーン/ルーリー・シュマンダさん)
・地球炭素銀行への強盗
(ウィルダネス・ソサエティ代表/アレック・マーさん)
・REDD導入による村落共同体への影響
(地球環境戦略研究機関(IGES)森林プロジェクト/百村 帝彦さん)
・森林に関わるアクターから見た森林減少の意味
(メコンウオッチ代表理事/松本 悟さん)
・森林の危機、地球温暖化の危機に対する真の解決をG8加盟国に求める
(FERN共同創設者/サスキア・オジンガさん)
ホットレポート
環境大臣会合へ向けた地球市民社会からのメッセージ〜NGO・NPO国際シンポジウムより
(天野 路子/地球・人間環境フォーラム)
トークあんどトーク
経済成長と温室効果ガスの削減を同時に実現したスウェーデン
(スバンテ・ブデインさん/スウェーデン環境省地球温暖化局局長)
アメリカ環境新事情〜在米ジャーナリスト、エリコ・ロウの報告
No.11/地熱エネルギーに熱い期待
(エリコ・ロウ/ジャーナリスト)
「ちょっと、おかしくないですか?」〜あん・まくどなるどの列島ウオッチ
第6回/苔+温暖化!?
(あん・まくどなるど)
川、開発、ひと〜日本の経験、アジアの経験
第20回/小豆島の風景をかき乱す内海ダム
(まさのあつこ/ジャーナリスト)
持続可能な地域をつくる“元気力”〜環境自治体マンの本音エッセー
第39回/環境学習情報センターを核とした環境教育〜「協働で切り開く環境都市新宿」の実現に向けて
(佐藤 泰丘/新宿区環境清掃部環境対策課長)
フォーラム随想
テキーラ列車
(森脇 逸男/元読売新聞論説委員)
フェアウッド・トレンドニュース
Vol.42/「フェア」な木材に求められること(その1))
(赤堀 楠雄/林材ライター)
環境人名簿
「む」(その2)、「も」(その1)
(下川 耿史/風俗史家)
環境条約シリーズ195
PM2.5以下の粒子状物質の削減が義務づけられたEU指令
(磯崎 博司/明治学院大学)
財団だより
「日中環境ジャーナリスト・NGO交流シンポジウム」を開催
違法伐採による環境影響調査報告書を発行
ローカルニュース抄録
2008年5月
日本環境ジャーナリストの会のページ
地球のために何をすべきか〜世界の子供たちからの環境メッセージ
(岸上 祐子)
■毎回特集の中から1本の記事が環境gooグローバルコラムに紹介されています。