グローバルネット(月刊環境情報誌)
2008年4月(209号)
特集:
資源開発とCSR〜環境社会影響とその対策
日本は、ほぼすべてのエネルギー・金属資源を輸入に頼っています。世界では資源をめぐる争奪競争が繰り広げられる一方で、環境社会リスクに対する関心も高まっています。開発の現場で起きる大規模な生態系の破壊や地元社会へのさまざまな影響に、日本も無縁ではありません。今月号は、3月12日に当フォーラム等が開いたセミナー「資源開発とCSR〜環境社会影響とその対策」から、ナイジェリアやフィリピンの事例を交えて、現場での環境社会影響を回避するための取り組みを紹介します。
●目次
フロント
見える化で、気づく人づくりを進める(株)コスト削減総合研究所の村井哲之さん
特集/資源開発とCSR〜環境社会影響とその対策
・資源をめぐる世界の動向と求められるリスクマネジメント
(谷口 正次さん/資源環境ジャーナリスト、国連大学ゼロエミッションフォーラム理事)
・調査と交渉でコミュニティの権利を守る
(シャンタ・マーティンさん/オックスファム・オーストラリア・マイニング・オンブズマン)
・資源の開発とコミュニティの苦難
ニモ・アドルフ・バシーさん/FoE ナイジェリア)
・日本企業に求められる環境社会配慮とは〜国際協力銀行の経験より
(岡崎 克彦さん/国際協力銀行環境審査室室長)
アース・ビジョン
第16回地球環境映像祭受賞作品決まる〜アース・ビジョン大賞は「クルード−むき出しの欲望の果て」に
ホットレポート
バイオ燃料をめぐる国際動向:日本が取るべき道を探るために(その2)
〜持続可能なバイオ燃料に向けたEUの取り組み国際機関も経済・環境・社会影響に危機感
(北林 寿信/農業情報研究所)
トークあんどトーク
低炭素社会の構築へ、求められる政治、経済、社会システムの変革
(北川 正恭さん/早稲田大学大学院公共経営研究科教授、前三重県知事)
アメリカ環境新事情〜在米ジャーナリスト、エリコ・ロウの報告
No.9/カナダのオイルサンド産業、米国の期待で急成長中
(エリコ・ロウ/ジャーナリスト)
川、開発、ひと〜日本の経験、アジアの経験
第18回/天塩川の絶滅危惧種を救えない河川法でよいか?
(まさの あつこ/ジャーナリスト)
CSR in Asia〜開発途上地域における企業の社会的責任
第31回/貧困削減とCSR(その2)
(足立 直樹/(財)地球・人間環境フォーラム客員研究員、(株)レスポンスアビリティ代表取締役)
このシリーズのバックナンバーは、一部が環境gooに掲載されています。
「ちょっと、おかしくないですか?」〜あん・まくどなるどの列島ウオッチ
第4回/石西礁湖周辺のぶらぶら島歩き
(あん・まくどなるど)
フォーラム随想
ピンチはチャンス
(森脇 逸男/元読売新聞論説委員)
フェアウッド・トレンドニュース
Vol.40/ラオスの森林事情〜変わり行く森とともにある暮らし(その1)
(河合 千穂/日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事業担当)
環境人名簿
「み」(その2)
(下川 耿史/風俗史家)
環境条約シリーズ193
危機的状況にあるマウンテンゴリラを保護するゴリラ協定
(磯崎 博司/明治学院大学)
環境の本
励ます弁当〜日本からドイツへ、さらに遠くの国へ
著:今泉みね子
ローカルニュース抄録
2008年3月
日本環境ジャーナリストの会のページ
アジアの環境ジャーナリスト、科学者との交流を重ねて
(山崎 和雄/日本環境ジャーナリストの会会長)
■毎回特集の中から1本の記事が環境gooグローバルコラムに紹介されています。