世界の森林と持続可能な森林管理
違法伐採による環境影響調査業務報告書(平成19年度環境省事業)
環境省の委託により地球・人間環境フォーラムは、違法伐採が森林減少に与える影響や森林減少が生物多様性及び気候変動へ与える影響について調査し、報告書をとりまとめました。
報告書では、中国、ロシア、熱帯諸国の木材生産の20〜90%は違法伐採によるものであると推定されていること、伐採のみならず流通、輸出に至る様々な局面で違法行為が行われ、それらは政府組織の汚職・腐敗と密接な関係があること、その発生の要因として、経済的な動機を政治的・体制的な脆弱性が許容していること、違法伐採により劣化した森林は農地転用、森林火災のリスクを高め、結果的に森林減少をもたらしていること、森林減少により生物多様性の損失、温室効果ガスの排出により気候変動へ甚大な影響をもたらしていることを明らかにしました。
報告書は下記の環境省のページよりからダウンロードできます。
[要約版のダウンロード(PDF版, 0.3MB)]
[本文のダウンロード(PDF版, 4.7MB)]
[環境省の報道発表]
「違法伐採による環境影響調査業務報告書」
はじめに/ 目次/ 調査概要/ 略語集
第1部 本編 | |
第1章 違法伐採の規模の推定および国別状況 | |
第2章 違法伐採の要因分析 | |
第3章 違法伐採が森林減少・劣化へ与える影響 | |
第4章 森林減少・劣化が生物多様性へ与える影響 | |
第5章 森林減少・劣化が気候変動へ与える影響 | |
第2部 インドネシア編 | |
第1章 インドネシアにおける違法伐採の要因分析 | |
第2章 インドネシアの違法伐採の森林減少・劣化への寄与 | |
第3章 森林減少・劣化と生物多様性 | |
第4章 インドネシアの森林減少・劣化が気候変動に与える影響 | |
第3部 ロシア編 | |
第1章 ロシアにおける違法伐採の要因分析 | |
第2章 違法伐採・森林火災・永久凍土と森林減少・劣化 | |
第3章 森林減少・劣化と生物多様性 | |
第4章 森林減少・劣化と気候変動 | |
添付資料 | |
1.森林、森林減少、森林劣化の定義 | |
2.森林評価基準としての生物多様性の指標 | |
3.IPCC第4次報告書WG3第9章Forestry(Executive Summary)仮訳 |