世界の森林と持続可能な森林管理
森林生態系の保全管理に係る調査業務報告書(平成15年度環境省事業)
森林をめぐる世界的動向をとりまとめる
様々な国際会合が繰り返されているのにもかかわらず、森林の減少・劣化には歯止めがかかっていないのが現実であり、FAOによれば、1990-2000年にかけて、世界の森林はネットで年平均約940万ha減少している。
森林の保全と持続可能な経営を推進するためには、森林の農地転用やプランテーションなど、農業セクター・林業セクターなどが森林に及ぼす影響を考慮し、統合的なアプローチの必要性が高まってきている。
このような動向を踏まえ、本業務では、森林生態系の保全管理と関連セクターについての統合的アプローチについて、UNFF、生物多様性条約、AFPなどの国際的な作業計画のテーマに基づいて検討を行った。本報告書は収集された情報をとりまとめたものである。また、近年、国際的な問題となっている違法伐採問題についても一章を設け、付録に「EU-FLEGT行動計画」及び「森林法の施行とガバナンス東アジア閣僚会議 閣僚宣言」を収録した。
平成15年度 森林生態系の保全管理に係る調査業務 報告書
(報告書全体 PDF版 2.2MB)
【目次】
はじめに
略語表
第1章 森林の現状及び森林生態系の機能
第1節 森林の現状
第2節 森林生態系の機能
第2章 森林の減少・劣化の要因
第1節 農地転用
第2節 産業植林
第3節 焼畑農業
第4節 違法伐採
第5節 森林火災
第3章 森林生態系の保全管理にあたってのアプローチ
第1節 保護地域の設定・管理・利用
第2節 アグロフォレストリー
第3節 伝統的知識の活用
第4節 持続可能な森林経営に関する国際的な取り組みについて
添付資料 EU-FLEGT行動計画(仮訳)
森林法の施行とガバナンス東アジア閣僚会議 閣僚宣言(仮訳)
参考文献