財団だより令和2年度決算及び活動報告
2021年09月15日グローバルネット2021年9月号
長引くコロナ禍、当財団では、国立環境研究所からの受注事業を主とする科学的調査研究事業37件、環境省等からの政策的調査研究事業4件、普及啓発事業16件を実施することができました。
全体の収支については以下の通りです。
- 事業活動収入 251百万円
- 事業活動支出 281百万円
- 事業活動収支差額 △30百万円
上記事業活動及び投資活動による次期繰越収支差額は439百万円となりました。
調査研究事業の中には、モニタリング業務の一部、IPCC支援事務局業務における専門家派遣等、現場への移動が必要な内容のものがあり、これらの業務では、実施方法の変更を余儀なくされるものもありました。しかしオンライン開催・実施へ速やかに移行することができたものも少なからずあり、業務実施への影響は少なく抑えることができました。
普及啓発事業では、本誌『グローバルネット』の発行を中心に、複数の環境NGO等の支援、助成金によるバイオマス発電の持続可能性に関する提言活動、違法伐採関連事業、リユース事業等に注力しました。プラスチックに対する意識が変化している中、リユースカップへの理解が広がりを見せ、問い合わせ等に対して個別提案を行う件数が増加しており、今後の新たな展開を注視していきたいと考えています。
さらに、令和2年度は上記ノウハウを生かしたオンライン会合等の請負を複数受託することもできました。こうした開催方法は当面需要があるものと考えていますので、引き続き対応可能な体制を整えてまいります。
厳しい状況下ですが、公益事業の主軸と位置付けている本誌『グローバルネット』は、これからも皆さんに読み続けていただけるようにタイムリーな環境情報をわかりやすくお届けしてまいります。