環境の本・SDGs経営の時代に求められるCSRとは何か
・「第5次エネルギー基本計画」を読み解く

2019年01月18日グローバルネット2019年1月号

SDGs経営の時代に求められるCSRとは何か

著●関 正雄

昨今、注目度が高まっている国連のSDGs(持続可能な開発目標)。経営にSDGsを組み込もうとする企業が増えているが、果たしてその理解は十分なのか。表面的な理解だけで進められる懸念もある。また、何をどうしたらいいかを迷っている企業も少なくないだろう。

大手損害保険会社で長らく環境・CSR推進に関わり、国連グローバルコンパクトCaring for Climate運営委員なども務める筆者が、一時的な流行に終わらないように、企業はSDGsにどう取り組んだらいいのか、企業経営にどう組み込んでいけばいいのかを、多くの具体例を挙げてわかりやすくまとめている。

(第一法規、2,300円+税)

 

 

 

 


「第5次エネルギー基本計画」を読み解く ~その欠陥と、あるべきエネルギー政策の姿

著●山家 公雄

国のエネルギー政策の基本となる計画について、丁寧に解説し、豊富なデータも使って問題点を指摘している。筆者が挙げる新エネルギー計画の課題は①目標年の2030年は、3年前の第4次エネルギー計画の数字を変えずに検討②火力・化石資源偏重、原子力維持、再エネ制約・水素、蓄電池への過度な期待③2050年は全方位の可能性を示し数値なし。

筆者は京都大学大学院経済学研究科特任教授、エネルギー戦略研究所所長。諸外国の再生可能エネルギー事情に詳しく、遅れを取っている日本の再エネ政策に対し疑問を投げ掛け、提言も行っている。記録的猛暑だった2018年の夏に、電力会社から節電要請が出なかった最大の要因は「太陽光発電の普及」とし、再エネの重要性もわかりやすく説明している。

(インプレスR&D、1,500円+税)

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