環境の本・海の世界地図
・調べようごみと資源③ びん・かん・プラスチック・ペットボトル
・グローバル環境ガバナンス事典

2018年07月13日グローバルネット2018年7月号


海の世界地図

著●ドン・ヒンリクセン/訳●こどもクラブ

地球表面の約7割を占め、多様な生態系を育む「海」。人類もその恩恵にあやかってきた。しかし、自然環境を顧みない人間活動の影響で、今その海や沿岸部が危機に瀕している。本書は、このような現状を踏まえ、私たち人類と世界中の「海」の関わりをさまざまな観点から描き出した一冊である。

サンゴ礁をはじめとした生態系への深刻なダメージや海の酸性化、海面上昇などが、地図・写真を用いてわかりやすく解説されている。自然環境への影響だけでなく、海洋システムと深く結び付いている経済活動や小島しょ開発途上国の人々の暮らしへの影響にも着目しているのも特徴。今後、海と共生していくためにはどうすべきか、考えさせられる。(丸善出版、2,800円+税)


調べよう ごみと資源③ びん・かん・プラスチック・ペットボトル

監修●松藤 敏彦/文●大角 修

小学3・4年生の総合学習向けに作られた教材で、びん・かん・プラスチック製品・ペットボトルという身近な飲み物や食品の容器包装に焦点を当てている。

各素材について、長所と短所や生産量などのほか、容器の生産過程、使用済み容器のリサイクルなどについて、多くの写真とイラストで詳しく解説されている。

容器包装のリユースの取り組みについても紹介されており、一例として当財団が普及啓発を行っているリユース食器の仕組みが掲載されている。

くらしの中のごみ」「紙・牛乳パック・布」など全6巻から成る。ごみを分けて資源として循環させないと持続可能な社会は成り立たないことがわかる一冊。(小峰書店、2,800円+税)

 


グローバル環境ガバナンス事典

編● リチャード・E・ソーニア、リチャード・A・メガンク
監訳●植田 和弘、松下 和夫

環境問題を政治経済・政策から考える事典。自然・社会科学、国際交渉実務、国際機関、研究機関、市民団体等の用語を広く網羅。環境問題に関する論文も充実し、パリ協定・SDG 時代に必携。(明石書店、本体18,000 円+税)

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