財団だより東京都「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業にリユースカップの利用促進事業が採択されました

2017年09月19日グローバルネット2017年9月号

東京都が資源ロスの削減や低炭素・自然共生・循環型資源の選択などを促進するために先進的な取り組みを行う企業などと連携して行う『「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業』に、地球・人間環境フォーラムの「2020年に向けたリユース食器、リユースカップの利用促進事業」が採択されました。

2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を控え、数多くのイベントが開催される中で、本モデル事業では、リユース食器・リユースカップの普及を目指し、導入にあたって障壁となっているコストを低減し、衛生面に関する懸念を払しょくさせるため、下記の取り組みを実施する予定です。

リユースカップ導入実証試験の実施

ファッション性が高く、メッセージ性の強いイベントオリジナルのリユースカップを導入し、比較的高額なデポジット(300円程度)を課し、記念品として持ち帰って大事に使うか、不要であれば売店に返却するという選択を利用者に求めるという仕組みで運営を行う予定です。

この方式はフランスで普及しており、利用者の8割がカップを持ち帰るために、デポジットの未返金によって、結果としてカップの売上収益を期待するもので、フランス国内では年間7,000万個が利用され、使い捨てごみの減量に効果を上げている仕組みです。

日本で初めてこの仕組みを取り入れることで、ごみの削減効果や収益性、オペレーション、主催者、利用者、売店の反応などを調査し、日本国内での導入可能性について検証します。

リユース食器の衛生管理に関する専門家委員会

リユース食器の清潔さを高め、衛生面の懸念を払しょくするための、専門家による委員会を開催します。

議論を取りまとめ、清潔で衛生的であるための衛生管理方法を確立する予定です。

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