持続可能な都市のための20%クラブ
持続可能な都市のための20%クラブ(以下、20%クラブ)は、1997年に設立された環境自治体から成る国際的なネットワーク組織です。国内41自治体、海外26自治体が加入しています。設立から5年間は、会員自治体それぞれが数値目標と達成期限を含む取り組み目標を設定した上で、さまざまな環境施策に取り組んできました。事務局を務める地球・人間環境フォーラムでは、取り組みの進捗状況調査や会員向けワークショップ等の開催、先進的な取り組みに関する情報や経験の共有、事例集の発行等による情報の普及を行ってきました。
2005年(第6回)日中韓ワークショップの様子(中国福建省東山県にて開催)
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2001年以降は、地理的に近く、環境共同体と言われる日本・中国・韓国の自治体・NGOを対象としたワークショップ等を開催し、情報交流や経験の共有を進めることによって、持続可能な北東アジアの実現に向けた取り組みを支援してきました。とくに2004年から2007年にかけては、温暖化防止を主要テーマとして、従来のような情報交流だけにとどまらない、日中韓の自治体・NGOレベルでの具体的な国際環境協力の実施を目指した会合を開催しました。
これらを契機として韓国・光州市、中国・北京市、葛巻町等で市民が参加した温暖化防止活動が実施されるようになり、20%クラブも2007年から2009年にかけて、東京電力の支援を受け、中国・北京市や韓国・光州市と協力し、市民が幅広く参加できる温暖化防止活動の調査を行いました。そして、北京市では、環境NGOである環境友好公益協会や北京市内の行政組織とともに、市民が日々の生活で気軽に取り組める温暖化防止活動である「CO2 ダイエット宣言」(事務局:東京電力)の北京版を検討し、1,000世帯以上の参加を得て実施したり、北京工業大学等の協力を得て、北京市内の家庭の省エネルギー活動の効果を実測したりと日本の取り組みや技術を活かし、温暖化防止のための日中韓の国際協力を推進しました。
会員自治体やこれまでの活動の詳細については、20%クラブのホームページをご覧下さい。