財団だより・環境コミュニケーション大賞決まる
・「やさしい革」が発足
2017年02月15日グローバルネット2017年2月号
環境コミュニケーション大賞決まる
環境省と当財団が主催し、優れた環境報告書や環境活動レポートを表彰する環境コミュニケーション大賞の受賞者が決定しました。1997年度より実施され、20回目を迎えた今年は、「環境コミュニケーション大賞制定20回記念大賞」を特設したほか、受賞のPRに活用できる受賞ロゴマーク(下図)を新設しました。
最高賞に当たる環境大臣賞を受賞したのは環境報告書部門4企業、環境活動レポート部門1企業の計5企業。詳しい受賞企業一覧は、環境コミュニケーション大賞のWEBサイトをご覧ください。
「やさしい革」が発足
野生獣の皮革活用を目指して一般社団法人「やさしい革」が2月1日に発足した。
当財団に事務局を置くMATAGIプロジェクト実行委員会の中心メンバーである山口産業(東京都墨田区)には、皮のなめしを依頼する産地の数が、2016年12月現在で187ヵ所に達した。獣皮の受け入れ、なめし、現地への発送はすべて山口産業が非営利活動として行っているが、今後は同社に事務所(電話03-6661-8775)を置く社団法人の活動として取り組んでいく。
事業としては、①獣皮および産地原料皮が、原産地背景を生かし有効かつ適切に活用されること②獣革および産地レザーと、それらの皮革製品が動物革の持つ本来価値を生かし継続消費につながること③ラセッテーなめし技術の有効活用により、自然・産地・労働環境の負荷を低減し安全な皮革消費文化を構築すること、としている。
社員に対しては、従来通り、ラセッテーなめしによる加工、獣脂除去下処理加工、品質認定を行うほか、アドバイザーや講師の派遣、六次産業化などに向けた事業プロデュースも受託することにしている。