環境の本
・「自然の恵み」の伝え方 生物多様性とメディア
・宇沢 弘文 傑作論文全ファイル
・社会的共通資本としての森

2016年12月15日グローバルネット2016年12月号

「自然の恵み」の伝え方 生物多様性とメディア


編著●日本環境ジャーナリストの会
協力●早稲田環境塾

2011年に自然環境や生物多様性を守るために昆虫などの保護を推進する条例、通称「昆虫条例」が施行され、ホタルの見物客により、地域経済が活性化し、恩恵を受けているという群馬県のみなかみ町の例など、「生態系サービス」がわかりやすく説明されている。(清水弘文堂書房、1500円+税)

 

 

宇沢 弘文 傑作論文全ファイル


著●宇沢 弘文

シカゴ大学教授、東大教授などを歴任し、文化勲章を受章した経済学者、故・宇沢弘文氏(1928~2014年)の論文集。数理経済学者でありながら、さまざまな社会問題と取り組んだ宇沢氏の水俣病、地球環境問題、社会的共通資本の考え方など幅広い分野の論文を収録。シカゴ大学時代の愛弟子でノーベル経済学賞を受賞したコロンビア大学スティグリッツ教授の追悼文も掲載されている。(東洋経済新報社、4,500円+税)

 

 

社会的共通資本としての森


編●宇沢 弘文、関 良基

社会的共通資本の医療、川、に続く社会的共通資本シリーズの第三弾。宇沢氏の『社会的共通資本と森林コモンズの経済理論』(2003年、岩波書店から発行した論文の一部)をはじめ、森林の保水力、コモンズとしての森、保安林制度の在り方など複数の学問分野の専門家の論文を収録。(東京大学出版会、5,400円+税)

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