環境の本・有機農業のチカラ~コロナ時代を生きる知恵
・「脱炭素化」はとまらない!―未来を描くビジネスのヒント―
2021年01月15日グローバルネット2021年1月号
有機農業のチカラ ~コロナ時代を生きる知恵
著●大江 正章
大学生時代に知った有機農業の先達に啓発され、就職した出版社で有機農業の普及、支援のための活動にも携わる。筆者は1996年、環境、農、食をテーマに発信する出版社コモンズを自ら創設。本書は、有機農業の実践もしながら、有機農業の在り方などについて発表したこの10年間の論考をまとめたものである。コロナ後の社会を思う時、大変タイムリーな1冊で「地域を元気にする有機農業が問題を解決する道である」という熱い思いと、筆者が癌に襲われ「いのちの有限性と真剣に向き合った」ための遺言でもあった。大江さんは旧臘、63歳の若さで亡くなった。(コモンズ、1,700円+税)
「脱炭素化」はとまらない! -未来を描くビジネスのヒント-
著●江田 健二、阪口 幸雄、松本 真由美
丁寧な説明でのまとまった情報、豊富な見やすい図表が横書きで構成されている、ビジネス書や環境、エネルギー分野に詳しくない方にもおすすめの一冊。
脱炭素化における世界の流れと日本の方針、「なぜ脱炭素について知る必要があるのか。ビジネスマンは、明日から何をしたらよいのか」という日本にいるビジネスマンへのメッセージ、アメリカを中心とした海外の最新動向の独自の視点による解説、日米の企業・官公庁の取り組みなどを、異なるバックグラウンドを持つ3名の著者が紹介する。ラストのオンライン対談も読み応えがあり、新年の始まりに、脱炭素とエネルギー分野の未来を描くヒントが得られるだろう。(成山堂書店、1,800円+税)