MATAGIプロジェクト
日本列島は今、野生のシカやイノシシが激増し、莫大な農林被害が発生しています。国は新たな鳥獣保護法を施行し、シカやイノシシの適正管理に乗り出しましたが、野生獣の肉や皮を利・活用する仕組みは十分ではありません。肉に関しては、ジビエ料理としての活用が進み始めていますが、皮は大半が捨てられているのが現状です。
そこで、東京・墨田区にあるなめしを専門とする山口産業(株)を中心に、野生獣の皮の利・活用を進めているのがMATAGII(マタギ)プロジェクトです。当財団に事務局を置き、跡見学園女子大学、NPO法人日本エコツーリズムセンター、NPO法人革のまちすみだの5団体で構成するMATAGIプロジェクト実行委員会が2013年に発足しました。
シカ、イノシシなどの野生獣の皮を生産している全国160の団体・個人と連携して、地域の活性化を目指すMATAGIプロジェクトのWEBサイトが完成しました。 三井物産環境基金の助成を受けたもので、今後、皮はぎや皮なめしの工程がわかる動画なども取り込み、野生獣の皮革製品の生産工程から販売ルートの確保までが一目でわかるWEBサイトに拡充していく予定です。
WEBサイトでは、皮をなめして革にするための試作革の申し込みの手順、自治体や狩猟者の関わり方、皮革に関する見学会、講習会、販売会、相談会の紹介もしております。