暮らしの中での実践・研究

グローバル化で失われる風土

市場経済に基づくグローバル化により、社会や経済を発展させようとする動きは世界の主な流れになっています。その結果、人々が脈々と築き、受け継がれてきた風土に合わせた暮らしが失われつつあります。それが環境の悪化をもたらし、地域の資源を使いながら暮らしてきた社会的な弱者に、より強い悪影響をもたらします。これは貧困の増加、生態系の劣化、伝統的な知識や技術、文化の破壊など負の連鎖を生み出します。

暮らしの風景に学ぶ

地球環境問題の解決の難しさは、その原因が私たちの日常の暮らしを支える活動そのものにあるという点にあります。逆にそれは、私たちの暮らしのレベルにおける取り組みが、問題の解決に結びつく可能性も意味します。 また、人々の暮らしや地域レベルでの問題を解消することなしに地球環境問題の解決をはかっても、それは絵に描いた餅のままです。当フォーラムでは、様々な組織と連携し、暮らしの中で問題の解決に向けた実践や研究に取り組んでいます。

移動式住居“ゲル”

畜舎

ゲルなどを積み、移動の準備をする家族

馬のミルクを搾る親子

手くみ式の井戸で家畜に水をあげる若者

羊毛を刈り取る子どもたち

災害時に牧畜民が頼りにする植物“デルス”

燃料となる家畜糞を集めるお母さん

地方のお祭りで開催された競馬

作成日：2016年06月13日 14時52分
更新日：2017年01月18日 14時32分