フェアウッド
「フェアウッド」とは、伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品や、そのような木材の利用の方法を指します。修理した家具を長く使う、再生紙を選ぶ、顔の見える木材である国産材を使う、持続可能な森林管理が確認されている認証材を使うなど、いろいろな形の「フェアウッド」があります。
森林被覆率が7割に及ぶ日本が、使っている木材の7割を輸入に頼っているということは、意外と知られていないかもしれません。世界有数の木材輸入国の日本の木材の使い方を「公平・公正」なものに変えていくことで、国内外の森林保全に貢献したいという思いから、地球・人間環境フォーラムでは、2002年に国際環境NGO FoE Japanと共同で「フェアウッド」を広める活動を立ち上げました。
「フェアウッド・パートナーズ」では、フェアウッドを普及するため、世界の森林についての調査とそれに基づく情報発信、企業等による木材調達方針の策定・実施の支援、政策提言活動などを行っています。さらに、フェアウッドでできた日用品の紹介をするWEBサイト「フェアウッドカフェ」による生活者向けの情報発信も行っています。
住宅や家具メーカーなど木材資源を必要とする企業だけでなく、一般の企業にとっても木材からできているコピー用紙は不可欠です。その際にフェアウッド調達を導入することで、自らが調達する木材資源のサプライチェーンを透明にし、環境社会面でのリスクを減らすことで、世界の森林保全に貢献することができます。
また、日々の暮らしで使う木を素材とする食器やおもちゃなどを選ぶときに「フェアウッド」的視点を取り入れると、森を壊さない暮らしにつながります。
詳しくはフェアウッド・パートナーズをご覧ください。
作成日:2017年02月01日 11時41分
更新日:2018年10月28日 12時02分