動画【カナダの森林学者が語る】原生林を燃やす私たちの電気 を公開
2025年01月16日お知らせ
地球・人間環境フォーラムでは、日本向け木質バイオマス燃料の海外生産地の課題を伝えるために国内外のNGOや研究者と協力し、情報発信や政府・企業への政策提言を行っています。
2024年5月にはカナダ・ブリティッシュコロンビア(BC)州から、米タイム誌の「世界の100人」に選ばれたスザンヌ・シマ―ドさんとレイチェル・ホルトさんの二人の森林生態学者を日本に招き、都内で一般向け講演会やメディア向け会見、政府や金融機関への情報提供を行いました。来日中には、持続可能な森林経営を日本で最もはやくから実践している速水林業(三重県・尾鷲)を訪れました。
この動画は、講演や速水亨さん(速水林業代表)との交流の様子とともに、二人の生態学者へのインタビューをまとめたものです。BC州の原生林が伐採され、バイオマス発電の燃料として日本に輸入されていることの是非、気候や生物多様性における原生林の価値や人工林の役割が語られています。
「私たちが本当になすべきことは、森林をかつてのような偉大な炭素吸収減に戻すために貴重な森林を切りすぎている現状を変えることです」(スザンヌ・シマ―ド)
「絶対に原生林からペレットを作ってはいけません。ペレット生産は、大量の炭素を貯留している原生林をさらに圧迫するからです」(レイチェル・ホルト)
動画を見て、カナダの原生林と日本のバイオマス発電のつながりについて考えてみてください。
動画【カナダの森林学者が語る】原生林を燃やす私たちの電気
制作:地球・人間環境フォーラム
撮影・編集:高橋大志
2025年1月公開
参考情報
動画「【カナダの森林学者が語る】原生林を燃やす私たちの電気」は、パタゴニア国内直営店で行われる展示「原生林を燃やす私たちの電気」(2025年1月14日~)およびSNSキャンペーンの中でも紹介しています。詳しくは特設サイトをご覧ください。