《メディア掲載》バイオマス発電の持続可能性に関する当フォーラムの活動について(ダイヤモンドオンライン、かわさきFM他)
2024年10月09日お知らせ
再エネの一つとして推進されているバイオマス発電ですが、当フォーラムは、特に燃料を輸入に依存するバイオマス発電について、生産地の森林生態系や気候変動への悪影響という観点から問題を伝える提言活動に取り組んでいます。
- 10/15 Wedge ONLINE「〈日本の再エネ支えるベトナム林業〉森林回復と両立させる意外な経営手法と、背後に潜む問題点」
本記事では、8/29(木)に当フォーラム主催で実施したセミナー「ベトナムの森林・林業政策と日本の木質バイオマス発電」での発表内容を基に、ベトナムの林業、アカシア植林、ペレット生産の持続可能性について報告しています。
また、5/27(月)に当フォーラムの主催で開催したセミナー「カナダの森の叡智を紐解く 気候と生態系を守る森を燃やすバイオマス発電は「再エネ」なのか?」では、世界的ベストセラー『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』の著者で、菌根菌ネットワークの研究で知られるスザンヌ・シマード氏と、現地で森林保全・政策提言に関わるレイチェル・ホルト氏にご講演いただき、現地の森林の価値と直面する危機、日本のエネルギー政策との関係について考え、日本の市民や企業・政府に求められる行動を議論しました。
⽇本は再⽣可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の支援の下、カナダ・ブリティッシュコロンビア州から⽊質ペレットを輸⼊し、バイオマス発電の燃料として燃やしています。日本の再エネが、実はカナダの森林に依存しているのです。
スザンヌ・シマード氏の来日時のインタビュー記事が下記に掲載されています。
- 10/18 ダイヤモンドオンライン「【森林学者が教える】「森林の保護=手つかずのまま残す」だけが正解ではない。では、ほかにどんな方法があるのか?」
- 9/28 ダイヤモンドオンライン「【森林学者が語る】樹齢数百年の木を毎日のように切り、貴重な生態系を破壊し続けている人類に「いま一番考えてほしいこと」」
- 9/27 ダイヤモンドオンライン「実は地球温暖化を助長する?「バイオマス発電は全くエコではない」という“不都合すぎる真実”」
- 9/6 ダイヤモンドオンライン「森林は「菌類がつくる巨大な脳」である…米・タイム誌の「世界で最も影響力がある100人」に選ばれた科学者が明かす“驚きの事実”」
また、下記ラジオ番組に当財団職員が出演し、カナダの原生林で得られた木質ペレットが日本のバイオマス発電所で燃やされていること、原生林の伐採により炭素蓄積や生態的価値が損なわれ気候変動対策として適切ではないことを解説しています。
- 8/16放送 かわさきFM 自然環境教育番組 TO THE NATURE「カナダの原生林を燃やす日本の木質バイオマス 本当に二酸化炭素削減になるのだろうか?森の役割、豊かな生態系の価値。みんなで考えよう!」
【その他のメディア掲載実績】
- 7/12 東洋経済「原生林由来のバイオマス燃料、輸入国日本の責任~森林生態学の専門家がビジネスの危うさを指摘」
- 6/30 東洋経済「「マザーツリー」は森林や林業の常識を一変させる 『マザーツリー』スザンヌ・シマード氏に聞く」
- 6/25 東洋経済「カナダの原生林皆伐と日本のバイオマス発電 本当にカーボンニュートラルと言えるのか」
- 6/21 ヤフーニュース「バイオマス発電が原生林を破壊する」
- 6/13 サステナブル・ブランド ジャパン「日本の木質バイオマス発電に使われるペレットは、カナダの原生林から来ている――来日した森林生態学者らが警鐘鳴らす」
- 6/6 ラジオNIKKEI「記者レポート「バイオマス燃料は地産地消で」~スザンヌ・シマード氏のコメントあり」
- 6/4 オルタナ「「マザーツリー」森林学者、輸入木質バイオ発電の中止訴え」