参加者募集!マレーシア森林保全研修 2020年1月9~14日
2019年10月30日お知らせ
2019年度環境省委託事業 企業のためのマレーシア森林保全研修
環境省では、企業による海外での森林保全活動を支援することで、生物多様性の保全と持続可能な森林経営の取組に貢献することを目指しています。今年度は、昨年度に引き続きマレーシア・サバ州を訪問します。
生物多様性保全や森林再生のための植林を行っている現場や、野生動物との共存を目指すアブラヤシ農園を訪問し、視察、体験、現地関係者との意見交換等を行う研修を実施します。
※本事業は環境省委託事業として地球・人間環境フォーラムが実施しています。
目的
企業のCSR(社会的責任)として、国内では森林整備や植林活動が広く実施されている一方で、日本国内企業が多く進出する東南アジアでは、未だ森林減少・劣化が深刻化しています。環境省では、日本国内の企業による海外での森林保全活動を支援することで、生物多様性の保全と持続可能な森林経営の取組に貢献することを目指しています。
今年度も引き続き国内の企業を対象に、自社の社会貢献活動(CSR)に活用して頂くことを目的として、マレーシア共和国での森林保全・再生活動の現場や国際認証制度を活用した持続可能な森林経営の現場を訪問し、視察、体験、現地関係者との意見交換等を行う研修を実施します。
研修概要
ボルネオ島は世界で3番目に大きな島で、生物多様性が世界でも最も豊かな場所の一つです。その生物多様性を支えてきた熱帯林は、過剰な木材生産やアブラヤシ農園開発により急速に減少していますが、サバ州政府は持続可能な森林経営の実現を目指し、FSC認証を受けた森林面積を拡大するとともに、熱帯林とそこに生息するオランウータンやゾウなどの野生動物を観察するエコツアーにも力を入れています。
本研修は、日本の企業の皆様に熱帯林の保全活動と持続可能な森林経営の現場を視察していただき、現地でプロジェクトを実施する団体や企業、管轄する行政機関との意見交換会などを通じて、持続可能な森林経営や生物多様性の保全に資する森林再生に関する理解を深めていただくことを目的としています。
活動内容は、マレーシアのボルネオ島サバ州、株式会社サラヤが支援しているボルネオ保全トラスト(BCT)の活動地バトゥプティ地区で、森林再生の現場を視察し、実際に植林体験を行います。また、国際森林認証FSCの認証林を視察し、熱帯林における持続可能な森林経営の現状と課題についてお話を聞きます。
最終日はサバ州の生物多様性や国立公園を管轄するサバ州野生生物局等を訪問し、サバ州における森林と生物多様性に関する問題や、日本企業による森林保全活動の意義や課題について、意見交換を行います。
研修地
マレーシア サバ州
研修日程
2020年1月9日(木)午前~13日(月)夜現地発(14日(火)朝日本着)
対象
日本国内に本社を置く企業の担当者
参加条件
原則全日程に参加可能で、かつ2020年2月上旬(平日夜予定、日程は参加者と調整)に都内で開催予定の報告会に参加可能であること(遠方からの参加については交通費等別途支給)。
募集人数
10名程度(原則1社1名まで)
参加費用
- 自己負担:日本発着国際線往復航空運賃、海外旅行保険(必須)、飲食費その他個人的費用(約7万円~10万円)
- 環境省負担:現地マレーシアでの移動費、宿泊費その他プログラム実施にかかる費用
通訳
全行程で日本語通訳がつきます。
応募方法
参加条件、研修内容等を募集要項にてご確認の上、申込書類(申込書、経歴書、応募調査票、パスポート(顔写真のあるページ)のコピー)に必要事項を記入して、申込先(地球・人間環境フォーラム)までメール添付にてお送りください。
※申込書はこちらからダウンロ―ドしてください。
申込締切:2019年11月20日(水)
※航空券手配の都合上、参加をご検討の方はお早目にお電話にて(03-5825-9735 担当:飯沼)お問合せください。
※メール送信後、3日以内に連絡が無い場合は、お問合せください。
※個人情報は本事業以外には使用しません。
応募される方はできるだけお早めにお問合せください。
審査
申込多数の場合、申込書類を元に本事業の主旨に照らし審査の上、決定します。
決定
11月22日(金)までに、応募者にご連絡いたします。
事前説明会
12月上旬の平日18~19時 都内にて開催予定(日程は参加者と調整)。
※参加者の方はできるだけご参加ください。
現地研修プログラム概要(予定・天候等により変更の可能性があります)
日程 | プログラム内容 | ||
1 | 1月9日(木) | 午前 | 成田発―クアラルンプール経由ーコタキナバル着(国際線) 宿泊:コタキナバル市内ホテル |
2 | 1月10日(金) | 午前 午後 |
コタキナバルから陸路バトゥプティ地区へ移動(約7時間) FSC認証林についての解説 リバークルーズで野生動物観察 |
3 | 1月11日(土) | 午前 午後 |
FSC認証林、森林保全活動視察、植林体験 |
4 | 1月12日(日) |
午前 午後 |
アブラヤシ農園視察 野生動物との共存についてNGOより講義 |
5 | 11月13日(月) |
午前 午後 |
陸路コタキナバル方面へ移動 サバ州野生生物局との意見交換 コタキナバル発―クアラルンプール経由 |
6 | 1月14日(火) | 午前 | 早朝成田着 |
※研修中は視察終了後随時、参加者と同行専門家での振り返りを行い、現地政府との意見交換の準備の時間を設けます。
※プログラム及び訪問先は現地政情及び受入団体の事情等により変更する場合があります。
訪問先・団体等(予定)
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バトゥプティ・コミュニティ・エコツーリズム共同組合
・キナバタンガン川下流域の森林と生物多様性の保全と、地域住民の生計向上の両立を目指し、1997年結成。
・オランウータン等の生息環境再生のための植林事業や外来種の除去などに取り組み、エコツアーではホームステイやリバークルーズ、ナイトウォーク、植林体験等、地域の環境を体験的に学ぶプログラムを提供。
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ピン・スプ森林保護区:
・1984年に原生林保護区に指定され、2015年に FSC認証取得(Pin Supu Forest reserve- 4,620ヘクタール) 。
・サバ州最大の河川キナバタンガン川流域のFSC認証林。
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ウータン(NGO)
・オランウータン等の野生動物の保護と調査を目的に1996年に設立されたフランスのNGO。
・サバ野生生物局に加え、近年ではアブラヤシ農園とも協働し、農園と野生動物の共存を目指すプロジェクトを展開。
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サバ州野生生物局
・マレーシア・ボルネオ島の森林は、連邦政府ではなくサバ州とサラワク州がそれぞれ個別に管轄。
・サバ州は生物多様性の保全に力をいれ、担当の野生生物局はボルネオ保全トラストなどのNGOとも密接に連携を実施。
問合せ・申込み
地球・人間環境フォーラム(担当:飯沼)
TEL:03-5825-9735
Eメール:event(a)gef.or.jp ((a)を@に置き変えてご使用ください)