8/29(木)開催 セミナーベトナムの森林・林業政策と日本の木質バイオマス発電

2024年08月14日イベント

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)により、日本で急速に拡大した木質バイオマス発電ですが、主要な燃料である木質ペレットの輸入元第一位となっている国がベトナムです。

ベトナム中部の山間部に広がるアカシア植林と伐採地(手前)の様子

ベトナムの森林被覆率は、ベトナム戦争とその復興需要などで大きく低下した後、政府主導の「植林プログラム」により急速に回復しました。そのほとんどが、外来種であるアカシアの植林であるとされています。

今年の4月、地球・人間環境フォーラムでベトナムの森林とペレット生産地域の視察を実施した際には、アカシアの単一・短伐期植林を繰り返すことによる問題(病害の発生、土壌養分の不足、それによる施肥量の増加等)や、現地特有の木材のサプライチェーンにより合法性・トレーサビリティの確認が困難な状況が垣間見えました。

このセミナーでは、現地で森林政策・管理支援プロジェクトに携わる専門家に同国の森林の状況やペレット産業を含む木材産業の構造について解説いただきます。視察を実施した当団体職員からの報告と合わせて、日本が輸入するベトナム産木質ペレットの課題について考えます。

日時

2024829日(木)16:00-17:305分前開場)

開催方法

Zoomウェビナー

参加費

無料

お申し込みフォーム

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_7gwVl5NhRyChWq_mO3waWQ

 プログラム

  • 「ベトナムの森林・林業の概況」 高橋 漠氏
  • 「ベトナム産木質ペレットの環境・社会問題」 飯沼佐代子、鈴嶋克太(地球・人間環境フォーラム)
  • 質疑応答 

講師略歴

高橋 漠 氏

JICAベトナム国持続的自然資源管理強化プロジェクトフェーズ2チーフアドバイザー。NGO、国連地域開発センター(UNCRD)研究員などを経て、2007年よりベトナムにおける国連食糧農業機関(FAO)やJICAプロジェクトに従事。持続的森林・漁業資源管理、REDD+、生物多様性保全などが主な活動対象。

主催・お問合せ

一般財団法人 地球・人間環境フォーラム (担当:鈴嶋・飯沼、E-mail:event[a]gef.or.jp 

協力

メコン・ウォッチ、ウータン・森と生活を考える会、バイオマス産業社会ネットワーク、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)