2/15(火)開催 Z世代と環境NGOが見た、バイオマス発電の多様なリスク~環境・社会・ビジネスの視点から~
2022年02月03日イベント
「日本は世界で最も急成長している木質ペレット市場であり、北米の森林の将来は日本のバイオマス産業と密接に結びついている」(マイティ・アース 『隠蔽の煙幕』より)
ベトナム、カナダ、米国などの森林から、年に数百万トンの木材が日本に輸入され、再生可能エネルギー源として燃やされています。輸入燃料に依存する大型のバイオマス発電所の建設が各地で進められていますが、燃料の加工や長距離輸送を伴う輸入木質バイオマス発電は、気候危機対策として有効な手段と言えるのでしょうか?また、燃料の生産地の森林では、本当に持続可能で炭素ストックを減らさない森林管理が行われているのでしょうか。
米NGOマイティ・アースが12月に公開した報告書『隠蔽の煙幕』で取り上げられた、大規模バイオマス発電所と輸入木質ペレットを例に、バイオマス発電の環境・社会・ビジネスへのリスクを考えていきたいと思います。北米の生産地での森林の状況に関する最新情報もお伝えします。
また大規模バイオマス発電所の建設計画が相次ぐ仙台で活動する、Fridays For Future Sendaiのメンバーより、現地の現状と地域での取り組みと、Z世代から見た輸入バイオマス発電と気候危機について、お話しいただきます。バイオマス発電の多様なリスクについて『ESG投資時代の持続可能な調達』の著者、冨田秀実氏にコメントいただきます。
【開催概要】
- 日時:2022年2月15日(火)16:30~18:00
- オンライン会議システムzoomを使用。同時通訳あり。
- 参加費無料
【プログラム】(すべて予定)
1)北米からの輸入バイオマスの動向とビジネスリスクー住友商事の事例から
ロジャー・スミス氏(Mighty Earth 日本)
2)気候危機・気候正義の観点から見る宮城県のバイオマス発電~実践からみえてきたこと
鴫原宏一朗氏(Fridays For Future Sendai/大学生)
3)コメント: 冨田秀実氏(LRQAサステナビリティ株式会社代表取締役)
泊みゆき氏(NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長)
4)質疑応答・ディスカッション20分程度
【お申込み】こちらよりお申込みください。(zoomから参加用のURLが自動送信されます)
【お問合せ】地球・人間環境フォーラム Mail: event@gef.or.jp TEL: 03-5825-9735
(テレワーク中につき極力メールにてお問い合わせください)
【主催】ウータン・森と生活を考える会、地球・人間環境フォーラム、バイオマス産業社会ネットワーク、Fridays For Future Sendai、Mighty Earth
【協力】Fair Finance Guide、プランテーション・ウォッチ
【発表団体の紹介】
マイティ・アースは土地、海洋、気候を守るために活動する世界的なキャンペーン団体です。森林破壊と人権侵害をサプライチェーンから排除する方針を採用するように世界大手の食品会社と農業法人を説得する上で主導的な役割を果たし、クリーンエネルギーに数十億ドル規模の資金の移転を行うよう推進してきました。国際的に変化を訴えたり、あるいは地元レベルで呼びかけをし、環境保護の動きを盛り上げています。
Fridays For Future は、2018年、当時15歳だったグレタ・トゥーンベリがスウェーデンの国会前で気候変動対策の不十分さに抗議したことをきっかけに世界中に広まった若者のムーブメントです。世界中に拠点があり、のべ1000万人以上が参加しています。気候正義の実現のため、気候変動を引き起こすシステムや、環境破壊による人権侵害に対して抗議しています。Fridays For Future Sendaiは2019年9月より活動をはじめ、地域における環境問題に取り組むことを中心に、海外の運動と連携しながら、グローバルな気候正義の実現を目指しています。