Environmental Report Awards 2002
「第6回環境レポート大賞」の受賞作品の決定及び
表彰式の開催について
今般、「第6回環境レポート大賞」の受賞作品が決定された。
「環境レポート大賞」は優れた環境報告等を表彰することにより、環境情報の開示と環境コミュニケーションを促進し、事業者の自主的な環境保全の取組を促進することを目的として平成9年度から実施されている事業。(従来の「環境アクションプラン大賞」を継承するものである。)
今回は、応募作品293点(環境報告書部門:269点、環境行動計画部門:24点)について審査が行われた結果、以下のとおり[環境報告書部門]において、大賞(環境大臣賞)1点、環境報告マイスター賞2点、優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)11点、環境報告奨励賞3点、業種別奨励賞3点、持続可能性報告奨励賞4点、また[環境行動計画部門]において、大賞(環境大臣賞)1点、優秀賞(全国環境保全推進連合会会長賞)3点、計28点が選考された。
表彰式は、平成15年1月17日(金)13:00〜14:15、JAホール(東京都千代田区大手町)にて行われる。終了後は、引き続き、環境報告書シンポジウムが開催される。
第6回環境レポート大賞について
第6回環境レポート大賞表彰式及び環境報告書シンポジウム開催のご案内
第6回 環境レポート大賞
受 賞 作 品 一 覧
作品名をクリックすると講評を見ることができます
環境報告書部門
■大賞(環境大臣賞) 1点
■優秀賞 13点
■奨励賞 10点
環境行動計画部門
■大賞(環境大臣賞) 1点
■優秀賞(全国環境保全推進連合会会長賞) 3点
第6回環境レポート大賞 講評 (五十音順)
[環境報告書部門]
大賞(環境大臣賞)
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松下電器産業株式会社 「松下電器グループ 環境報告書2002」
内容は盛りだくさんだが、読みやすい。読む気にさせる報告書になっている。全体像もわかりやすいし、個別のデータも開示していて、ニーズにあわせて読める。また製品開発紹介などは知識を得る読み物としても面白い。約10年先を見据えた環境ビジョン及びグリーンプラン2010を、松下電器グループ全体で推進している。経営の理念で会社の事業と社会とのかかわりをはっきり認識しており、それを実践していることが理解できる報告書。詳細で丁寧な記述。また、国内外のグループ企業のサイト情報を、報告書の巻末にデータ集として、またホームページにも、詳細に紹介している。ナチュラル・ステップの第三者意見書をつけるのも面白い取り組み。事業と社会のかかわりのコンセプトが明確で詳細に示されている。お客様とのかかわり、人事の考え方や人事制度、及び安全・衛生・健康の記載内容は充実している。
優秀賞
■環境報告マイスター賞
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キリンビール株式会社 「キリンビール環境報告書2002年版」 <通算5回受賞>
事業内容・会社概要をはじめとして、同業他社と比較して割いているページ数も多く、内容についても具体的な記述が多かった為、全体的に情報量が多く、内容も充実している印象を受けた。環境への取り組みについては、「基本的な考え方」「目標」「主要実施テーマ」「実績」として、概要がはじめに記述されており、情報量が多くとも、随所に読みやすい工夫がされていると思う。環境マネジメントシステムについては、環境保全推進組織の詳細なメンバー構成、開催頻度についての記述まで見られる事は、評価できる点だと思われる。経営者のコミットメントに第三者検証についての全社的な明確な方針が、記述されている点、よりよいサプライヤーとの取引を実施する為の取り組みなども、非常に評価出来る。環境マネジメントシステムの継続的改善の仕組みについて、より具体的な内容が分かる記述が欲しかった点とビール産業が環境に与える負荷を認識した上でそれに対応しようとする姿勢が経営者のコミットメント等に見られると良いと思う。
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日本電気株式会社 「NEC環境アニュアルレポート2002」 <通算4回受賞>
環境経営指標として、地球温暖化防止、資源生産性、化学物質削減、廃棄物削減の4テーマについて、事業所内の負荷削減及び製品・サービスを通じた貢献の2つの領域における指標を設定している。この統合環境指標によって、事業ラインごとの改善状況がより明確になり、同社の活動が全社的に浸透することが期待される。また、グリーン調達、環境配慮設計、温暖化防止等の個別テーマでは、まず冒頭に取り組みの全容として、評価システムや到達目標等が示された上で、個別の活動状況が報告が行われるため、非常に理解しやすい説明となっている。環境報告書全体としては、グラフや写真の他、図示によって理解度がより高められている。また、3年前から取り組まれているNPOとの共同の報告書づくりによって、信頼度が高まっているだけでなく、社外の様々なステイクホルダーの意見が環境経営に活かされていることが伺える。今後の改善が望まれる点としては、海外の生産拠点における環境報告の充実が挙げられる。
■優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)
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アサヒビール株式会社 「環境コミュニケーションレポート2002」
報告書の名称を「環境コミュニケーションレポート」としている点、報告書の最後に環境用語集が付いている点、細かなデータはデータブックとして報告書とは別になっている点など、広い読み手に対して、読む対象者に合うように、十分配慮されていると思う。環境マネジメントシステムについて、環境管理体制のより具体的な記述、環境に関連するさまざまな案件についての委員会の開催についての実績、メンバー構成等、より具体的な記述が無かったのは残念である。独自の環境負荷指標(AGE)を導入して、環境に対する負荷と環境投資額を評価し、改善に努めている点や環境負荷低減を更に図る為の「エコポイント算定基準」を導入している点等は、非常に評価出来る。各ビール工場の環境に関するデータや、緊急時対策についての記述及び環境教育についての記述のより具体的な記述があると良いと思う。
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株式会社イトーヨーカ堂 「より良い生活、環境、社会を未来の世代に引き継ぐためのイトーヨーカドー企業活動報告〜サステナビリティ報告書2002〜」
サステナビリティ理念のもと、経済・社会・環境領域での企業責任を全うすべく、全社的に取り組み情報開示を積極的に行っている。「経済的側面」「社会的側面」「環境への取り組み」を各々章立てしまとめるなど、全体の構成が分かり易くデザインされており、理解しやすい。環境報告書の厚みと、幅が広くなることにより情報が薄くなることについての整合性をどのように確保しているか聞きたいところではある。願わくば、経済・社会・環境面の整合性や重点目標について、より踏み込んだ記載が望まれる。
◆大阪ガス株式会社 「2002 大阪ガス環境行動レポート」
全体的にわかりやすい構成。報告のポイントが明確で、会社の姿勢がよく伝わってくる報告書である。環境負荷の把握についても導管工事を含め、網羅的である。中長期目標、目標達成状況、今後の方向性が記載され、現状のポジションと今後の方向が明確になっていてよい。環境会計についても業種独自の構成でよくわかる。第三者意見と対応についても豊富な記載があり、会社の姿勢がうかがえる。課題としては、監査やチェックの結果の記載がなされると具体性がでてよいと思われる。
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キヤノン株式会社 「キヤノン環境報告書2002」
共生の理念が具現化された報告書。また対策の柱が省資源という考え方に統一されているのもわかりやすい。独自の編集方法なので少し読みづらいが、それを貫く場合は、読みやすさ、比較可能性の配慮が必要と思う。世界3拠点ごとに情報をまとめていることは評価。顧客への情報提供による社会への働きかけ、共生をテーマにした社会貢献活動などのまとめかたはわかりやすい。人事制度、ユニバーサルデザイン、高齢者及び障害のあるユーザーへの取り組みの記載が充実している。また労働災害件数は、日本地域のみならず、アメリカ・EU・アジアの数字まで掲載されている。
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コクヨ株式会社 「コクヨ環境報告書2002」
環境ビジョンで、2002年度、2005年度、2010年度目標が公開されており明確である。環境報告書ガイドラインとの対応表が記載されていて分かりやすいし、網羅性が一目でわかり信頼できる。温暖化対策では、CO2排出量の用途別(配送等)内訳、燃料別内訳、2010年へ向けての削減計画が明示されている。エコプロダクツについて、古紙利用率等の明示、環境情報の開示など詳細である。サイトデータは関連会社を含み、インプット、アウトプットの収支及び規制値、実績値が明示されている。
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セイコーエプソン株式会社 「環境報告書2002 2001.4-2002.3」
包括的にすべての項目にわたりよく書けている。特にトップのコミットメントが明確、パフォーマンスの説明も充実。温暖化はCO2以外の情報も充実。酸化剤敷地外漏洩事故報告が、環境報告書の冒頭部分にかつ詳細に報告されていることは評価できる。環境に関しては経営に密着し、充実しているが、その他の社会性に関してはトピック紹介的な表現にとどまっている。今後幅広く深い情報開示に進んでいってもらいたい。
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株式会社損害保険ジャパン 「損保ジャパン 社会・環境レポート2002」
金融機関の環境報告書はどうしても内容が乏しくなりがちであるが、日常的に取り組んでいる本業での環境活動を詳しく記述していることは評価できる。「社会・環境レポート」としたため環境側面がやはり少ないのは残念。そのため、さまざまな取り組みがされているのに有機的に結び付いていない印象がある。ただし、各支店ごとの取り組み開示は具体的で評価できる。持続可能な社会構築には金融業にがんばってもらう必要があり、取り組みと報告がうまくまわり、相乗効果を発揮することを期待したい。改善点としては、項目の精査、配置などの一層の工夫が必要である。
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大日本印刷株式会社 「DNPグループ環境報告書2002」
まず、環境報告書の作り方自体が、編集方針の記載、わかりやすい図の使用、ポイントをつかみやすい文章など、大日本印刷の環境活動が読み手に伝わるように十分工夫されている。環境監査システムについても、形式的なものではなく、実際に機能していることが伺えるし、さらに環境教育にも配慮しており、環境に配慮する社内体制が整備されていることが伺える。信頼性担保についても、検証命題方式を取り入れた他、監査法人による、昨年度からの改善点、今後の改善点の指摘を記載するなど、現行の第三者認証の問題点を十分に認識し、これを克服しようとする姿勢が伺える。環境パフォーマンス部分が多少わかりづらく、また産業廃棄物の表示が原単位となっていたことは残念だが、全体として、自社による環境負荷を削減するためにチェック機能が幾重にも働く洗練されたシステムを構築しようとしていることが伝わってくる、優れた環境報告書となっている。
◆トヨタ自動車株式会社 「環境報告書2002」
目次とは別に、2001年度の環境取り組みハイライトがあり、報告書全体の概要がわかる。別冊の工場データは、工場の情報がまとまっている。「環境マネジメントシステム」や「開発・設計」等の項目のはじめに、取り組み結果のまとめおよび組織図がありわかりやすい。用語やその他説明事項について該当ページやURLが示されている。全体の環境報告書の構成が、「トヨタ環境取組プラン」に沿ったフォーマットになっており、わかりやすい。クルマのライフサイクル全体で環境負荷物質低減に向けた責任と対応があらわれている。全体として物語性があり、厚さにもかかわらず読みやすい。
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日産自動車株式会社 「日産自動車株式会社2002年3月期環境・社会報告書」
報告書のタイトルを「環境・社会報告書」と改め、持続可能性報告を目指し、幅広い情報開示に向け努力している。環境・社会報告書本編とダイジェスト版の2冊があり、ダイジェスト版には、各工場の環境レポートがA4で1枚(2ページ)あり、それらの環境レポートは、よくまとまったサイトレポートである。クルマのライフサイクル全体で環境負荷物質低減に向けた責任と対応があらわれている。会社の環境への取り組みの姿勢が伝わってくる報告書である。
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株式会社リコー 「リコーグループ環境経営報告書2002」
環境経営のビジョンが明確、それを裏付けるデータ(情報収集体制やエコバランスのデータから重点項目を抽出)などがあるので、説得力がある。R&Dからサービス販売、リサイクルまで7つのプロセスごとに情報をまとめているのはユニークで、会社の取り組み姿勢が明確。又、環境負荷データはリコーグループの国内拠点のみならずグローバルに収集記載している。2002年度から、報告書の名称を「環境経営報告書」と改称し、環境保全と利益創出を同時に実現していくことを、より明確に打ち出している。リコーグループとして、「リコービジネス行動規範」を定め、利害関係者とのコミュニケーション、社会貢献活動、人事・安全衛生等の取組事例を、国内のみならず海外分も含め豊富に掲載している。各項目に関連するページを脚注で標記しているなど、読みやすく工夫されている。
奨励賞
■環境報告奨励賞
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株式会社環境管理センター 「環境リスクマネジメントレポート2002」
分析等の環境コンサルタント会社として、面白い試みを行っている。特に「逆環境会計」という概念を導入して、事業活動を通じて、どれだけ環境に貢献したかが分かるようになっているのがユニーク。全体に記述もシンプルで分かりやすい。環境報告書作成を新入社員に担当させているのも面白い。
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セイコーエプソン株式会社 情報画像事業本部 広丘事業所 「セイコーエプソン株式会社 情報画像事業本部環境報告書2002」
地域住民の不安をとりのぞくようなリスク対策としての情報と製品の情報、グリーン購入、サプライヤーの情報もサイトレポートとしては充実している。工場の見取り図は住民むけのリスクコミュニケーション情報としてわかりやすい。巻末の法規制リストや環境データの詳細の内容が充実している。
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ハウステンボス株式会社 「1992-2001ハウステンボス環境会計報告書」
開業10周年にして初めて発行した「環境会計報告書」と題する報告書である。独自の試みで内容的にも評価できるが、読者にはガイドライン等に沿った情報も必要である。「千年の街」を標榜し、持続可能な循環型の街づくりの10年間を総括したものである。壮大な環境実験都市を評価することを目的に、新たな視点での環境会計を試みていることは評価したい。ただし、みずから述べているように、環境側面の洗い出しや社会的ベネフィットの定量化などの課題があり、今後のさらなる分析と報告に期待したい。
■業種別奨励賞
◆ 株式会社INAX 「ECO
Report 2002 ―INAXの地球環境問題への取り組み―」
<非鉄金属製造業>
製品の製造や物流を通してどのような環境負荷を与えているかを、「ものづくりのINPUT・OUTPUT」としてフローチャートにまとめるなど、読者に自社の環境活動の内容をわかりやすく伝える工夫がみられる。また環境宣言に盛り込んだ具体的目標について、項目別に改善の余地も含めて達成度合いを丁寧に開示している点も評価できる。なお、全体を通してチャートや写真、アイコンなどを多用し、報告書を見やすくする工夫に取り組んでいることも評価できる。
◆大成建設株式会社 「大成建設環境報告書2002」<建設業>
建設業が環境に与える負荷を認識した上でそれに対応しようとする姿勢が経営者のコミットメントを初め随所に見られる。また環境への取り組みを計画・設計、施工、運用、解体のプロセス別に図解するなど読み手を意識しわかりやすく説明している点は高く評価できる。環境マネジメントシステムについても組織体制、内部監査と外部監査の関係などのほか、今後の課題も記載されており、マネジメントシステムが実際に機能していることが伺える。さらに、環境報告書の改善のためにステークホルダーミーティングを行なうなど情報受信側の意見を反映させた環境報告書づくりを行なっている点も評価できる。
◆株式会社ファミリーマート 「ファミリーマート環境報告書2002」<コンビニエンスストア業>
当初から熱心に環境問題に取り組んできた企業だけに、充実している。「商品」から「物流」そして、店舗自体をエコ発想に変える「エコショップ」へと継続的改善も着実に進んでいるように伺える。末尾にNPO法人からの忌憚のない意見も紹介しているあたりは面目躍如である。ただ、その指摘にもあるように、「店舗に出向いたときに、環境の香りを感じない」というところが改善点である。今一層の実効性確保のための努力が望まれる。
■持続可能性報告奨励賞
◆株式会社イトーヨーカ堂
前出
◆株式会社損害保険ジャパン
前出
◆三菱商事株式会社 「サステイナビリティー・レポート2002」
明確な環境保全への認識と責任についての経営者のメッセージが伝わってきている。持続可能性という企業に課せられている課題と、その重要な要素についてコンセプト・経営方針との関係・結果としての多面的なパフォーマンスをコンパクトに紹介していて、大変分かりやすい報告書である。世界企業としての経営のスピードと感度を表している。しかしながら,環境側面で見ると環境パフォーマンス情報内容が紙・ごみ・電気では少しさびしい感を免れない。意思決定の判断基準を含む商社の投資や取引における環境レビューの結果といった重要なマネジメントやパフォーマンス情報の開示を今後に期待したい。
◆リコー株式会社
前出
[環境行動計画部門]
大賞(環境大臣賞)
◆石川県立大聖寺高等学校 「SEP(Seiko
Eco Project)聖高エコプロジェクト」
過去3年間の負荷実績の把握に基づき、京都議定書の削減目標6%に現状までの増加分を加えて目標設定しているのは卓見である。生徒と教師の責任や立場に応じた役割を明確にしている点、詳細な取り組みチェックに基づく目標設定と具体的で創意あふれる取り組みは高く評価でき、成果が期待される。課題としては重油ボイラーの大気汚染の把握、化学実験用の薬品の管理と処理、グリーン購入の具体化を期待する。また、計画書は両面印刷をお勧めする。
優秀賞(全国環境保全推進連合会会長賞)
◆
太閤山観光株式会社 「環境行動計画(平成14年度)」
自然との共生を掲げ、農薬の削減や刈芝の堆肥化、顧客への情報発信基地としての役割を盛り込んだ環境方針は事業特性に合致し、意欲的で、高く評価できる。過去3年間の負荷実績を把握し、目標と取り組みに確実に展開し、実施状況も点検されている。二酸化炭素排出量を樹木で表すなど、コミュニケーションツールとしても工夫が見られる。課題としては、刈芝以外の廃棄物(レストランの食品残渣など)や水質の状況についての情報を加えてほしい。
◆
東急バス株式会社 「東急バス株式会社本社部門(大橋東急ビル)環境行動計画」
過去3年間の事業規模と負荷実績の推移が示され、原因分析と目標設定がきちんと行われている。掲げた目標についての取り組みは具体的で、効果が期待される。課題としては、バス事業者として低公害車導入等多くの取組課題があるがこれらがどうとりくまれているかが不明確なので、今後はそれを含めた計画・報告とすることが望まれる。また、一部門としての活動にはどうしても限界があり全社的取組につなげてもらいたい。別紙「環境行動計画推進表」が添付されていなかったが、量が多ければサマリーは必要。計画書は両面印刷をお勧めする。
◆
新潟ガービッヂ株式会社 「環境行動計画」
廃棄物処理業として、減量・再資源化の取り組みへの実績と意欲が見られる。就業員30人規模の企業だが、キツチリしたマネジメントの仕組みを構築し運営していることがうかがえる。目標値を廃棄物の処理量当りとした点は妥当。職員教育や施設見学者の受け入れも評価できる。負荷実績把握において、二酸化炭素排出の要因を重み付けし、目標と取り組みにつなげることが必要である。軽油に次いで比率の高い電力削減への取り組みが昼休みの消灯だけでは物足りない。重油の使用が激減した理由はボイラーの廃止だろうか。焼却施設の維持管理も重要である。計画書は両面印刷をお勧めする。
第6回環境レポート大賞募集要項
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