生態系の多様性保全

多種多様な生物で構成される生態系は、酸素を供給する基盤サービス、豊かな海の幸をもたらす供給サービスなどを通じて私たちに多大な恩恵をもたらしている。しかし生態系は人間活動の活発化により、環境悪化、外来種、地球温暖化などによりその存続が危ぶまれている。北関東の重要な湿地帯である霞ヶ浦流域は、治水、利水、外来種の持ち込みなどにより、富栄養化、沿岸植生帯の消失、在来タナゴ類の地域絶滅などが起こり、生態系が脅かされている。

そこで2000年より地域絶滅に瀕している在来タナゴ類やイシガイ目二枚貝類、外来魚類の生息調査を継続している。

これらの成果の一部は、魚類学雑誌Vol. 59No. 2 pp. 141-146 (2012)、伊豆沼・内沼研究報告 8 号, pp. 57-66(2014)、陸水学雑誌Vol. 78 pp. 157-167 (2017)、伊豆沼・内沼研究報告 15 巻, pp. 139–149 (2021)などに報告されている。

作成日:2016年09月21日 15時04分
更新日:2022年08月08日 18時26分