【8/9(水) 開催】バイオマス国際ウェビナー「米国木質ペレット工場による大気汚染排出と健康被害」

2023年07月25日イベント

1.開催趣旨

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)により促進されている木質バイオマス発電や、石炭とバイオマスの混焼向けに、今後、約850万トンの木質ペレットが米国から輸入されると予想されている。生産地では、大量の木材を伐採し調達し続けることによる生物多様性や森林の多面的機能への影響だけでなく、木質ペレット工場からの大気汚染物質排出による住民の健康被害も問題となっている。これまでにドラッグス社やエンビバ社のペレット工場が米国の大気汚染防止法違反で罰金を科されている(*)。

Enviva社の Samson工場(ノースカロライナ州) © Peter Stauble、SouthWings

 ペレット工場の多くは、黒人などマイノリティのコミュニティ、つまり所得や教育水準が低く、トラブルがあっても訴訟などについての知識や経済的余裕が乏しい人々の暮らす地域に建設されており、「気候正義」の観点からも問題があると考えられる。

 この問題は、米国国内における公害であると同時に、大量の木質ペレット輸入国である日本にとっても、持続可能性やビジネスと人権の観点から無関係ではない。

 本セミナーでは、木質ペレット工場からの大気汚染に詳しい現地の専門家に状況を伺い、日米両国が今後どのように取り組んでいくべきかについてディスカッションする。

※本セミナーのアーカイブ動画(日本語字幕付き)を公開いたしました。

※Youtube画面右下の「字幕(c)」をオンにして、設定で「日本語」を選択してご覧ください。

2.開催日時

202389日(水)9:0010:30

3.主催

NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク

一般財団法人地球・人間環境フォーラム

マイティー・アース

4.プログラム(同時通訳付)

9:00 開会

9:05~9:10

 「米国の木質ペレット生産状況と日本への輸出(仮題)」 ロジャー・スミス(マイティー・アース)【資料】230809 Biomass Seminar (Roger Smith, Mighty Earth)

9:10~9:50

 「米国木質ペレット工場による大気汚染と健康被害(仮題)」 Patrick Anderson(Environmental Integrity Project) 【資料】230809 Biomass Seminar (Patrick Anderson, Environmental Integrity Project)

9:50~10:00

  コメント 明日香壽川(東北大学教授)【資料】230809 Biomass Seminar (Asuka Jusen, Tohoku University)

10:00~10:30 質疑

(*)詳細は、以下をご参照いただければ幸いです。

ロジャー・スミス、泊みゆき「米国南東部の木質ペレット生産による大気汚染が健康に及ぼす影響」木材情報 20232月号

ロジャー・スミス「米国南東部の木質ペレット生産による大気汚染が健康に及ぼす影響」

 https://www.mightyearth.org/wp-content/uploads/biomasshealth2023.pdf

講師プロフィール

Patrick Anderson(Environmental Integrity Project)

Powell Environmental Law所属の弁護士で、木質ペレット産業による大気汚染の調査に携わる。2017年5月に、ジョージア州立大学ロースクールにて優秀な成績で法学博士号を取得J.D.。2017年8月下旬にPowell Environmental Lawおよび木質バイオエネルギー・プロジェクトに加わる。ロースクール在学中は、GreenLawと米国内務省でインターンを経験した。Patrickは、法学博士号に加えて、シカゴ美術館付属美術大学でWritingの学士(美術)を取得している。

5.参加費 無料

6.参加ご希望の方は、以下よりご登録ください。

zoom登録フォーム
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_EtRkm3IRR764qKqINBHgFA#/registration

7.お問い合わせ先

バイオマス産業社会ネットワーク 泊 E-mail: mail(a)npobin.net Tel: 047-389-1552

地球・人間環境フォーラム 飯沼 E-mail: event(a)gef.or.jp 

a)を@に変換してお送りください。