北山家の一日(α市在住) | | 西山家の一日(A市在住) |
7:00 起床 住居は断熱住宅ですので、昨夜の暖房の名残で15℃あります。それでも少し寒いのでエアコンのスイッチを入れました。 | 断熱材による暖房の削減
ガスストーブ、エアコン、石油ストーブ各1台が1日3時間、年間120時間可能と仮定→1年では122.0kgC | 7:00 起床
家の中は5℃です。寒いので暖房を入れました。暖房は一部屋ごとにあります。居間だけでなく、寝室、子供部屋にも暖房を入れます。 |
7:30 ごみ出し
ごみの回収場所では、ビン、缶はもちろん、トレー、牛乳パック、ペットボトルも分別回収しています。資源にならないごみは1枚50円の袋に入れて出します。α市では1997年当時、資源ごみはビン、缶だけでしたが、その後他の資源ごみも回収することになりました。 | 食品包装容器のリサイクル
トレー360kgC、牛乳パック180本、ペットボトル50本をリサイクル→1年で8.9kgC
可燃ゴミの削減
1日0.5kgを削減→1年で43.8kg
朝シャンをやめる
1回6分200日をやめる→1年で23.9kgC |
7:30 ごみだし
ごみの回収場所では、ビン、缶以外は分別回収していません。A市が資源回収にあまり熱心ではなく、住民からも要求がないからです。そのため、ごみの量が多くて困ったA市では、ごみ袋1枚200円としています。
初子さん(長女)は朝シャンを始めました。 |
8:20 長女秋子さん登校
3km離れた中学には自転車で通っています。自転車道がきちんと整備されていて、とても快適に走れます。
α市では、自転車利用や徒歩の促進のための道路整備に力を入れています |
自動車での送迎をやめる。
往復6km年200日やめる→1年で76.8kgC | 8:10 太郎さん(父)出勤
自宅から駅まで5km(自動車)→電車→徒歩でトータル33kmを通勤しています。 |
9:00 春男さん(父)出勤
勤務先まで約33kmあり、バス→電車→徒歩で通勤しています。駅までの道はバスレーンが設置されているので、遅れることなく駅まで着きます。バスの動力は電気です。 | 通勤を自動車から電気バスへ
片道3km、年間240回を自動車からバスへ(バスは燃費が通常よりも10%向上と仮定)→1年で78.0kgC | 8:20 長女初子さん登校
3km離れた中学に通っています。交通量の多い一般道を使わなくてはならないため、お母さんが自動車で送り迎えをするようになりました。 |
10:00 夏子さん洗濯と掃除開始
α市では太陽光発電装置の導入を推薦しており、市の補助金も独自に設けています。多くの住宅でこの装置を導入しています。
夏子さんは、洗濯はまとめて、掃除機をかける前には部屋を片づけています。 | 太陽光発電を利用する
2kWの発電が1日8時間年200日可能
1年で384.0kgC
電気のむだをなくす
掃除機5分を365日、テレビ1時間を240日なくす
1年で5.3kgC | 10:00 花子さん洗濯と掃除開始
花子さんはテレビをつけたまま掃除と洗濯をはじめました。それが終わると、テレビをつけたまま、昼寝をしてしまいました。 |
10:00 春男さん会社着
さっそくパソコンのスイッチを入れます。このパソコンは10分以上入力がないと、自動的に待機状態になる省エネ型パソコンで、消費電力も少なくなります。 | パソコンのスイッチを切る
260Wのパソコンを1日2時間240日切る
→1年で15.0kgC | 9:00 太郎さん会社着
早速パソコンのスイッチを入れます。すぐ上司からよばれたため席を離れ、1時間近く戻ってきませんでした。その間、パソコンはつけっぱなしでした。 |
12:30 春男さん昼食
社員が率先して、人がいないスペースの照明や暖房は消すようにしています。これは、社員のなかから持ち上がった運動で、多くの社員が賛同し、実行されるようになりました。 | 照明・冷暖房を消す
180m2で300人が10時間稼働するオフィスで昼休みに1時間消灯
1年で6.2kgC/人 | 12:00 太郎さん昼食
社員がそろって食事にいきます。その間、照明や暖房、OA機器はすべてつけっぱなしでした。 |
15:00 夏子さん買い物
夕食のメニューを決め、冷蔵庫の在庫を調べ、必要なものを決めました。さあ、近所のスーパーに買い物に出かけます。スーパーまでは自転車でいくことにしました。 | 通勤と買い物を自転車へ
往復4km年150回を自動車から自転車へ
1年で38.4kgC | 15:00 花子さん買い物
近くのスーパーまで自動車で買い物にいきます。夕食のメニューを決めずにとりあえず買い物に行くことにしました。 |
15:10 スーパー着
このスーパーは、α市からエコショップとして認定されています。認定の基準はなかなかきびしく、
- 再生資源を利用した製品を積極的に扱っている
- 資源ごみのリサイクルボックスを設置している
- トレーなどはなるべく使わず、ばら売りが多い
- 環境マークのついた製品の品揃えが充実している
- 買い物袋や包装紙減量に積極的である
- ごみの減量、資源のリサイクルなどについてキャンペーンやPR、地域活動に積極的
といったことを満たしていると認定されます。
| 買い物袋を受け取らない
360枚分を受け取らない
→1年で2.9kgC
余分な食品を購入しない
150gのトマトに換算して年間150個分削減
→1年で7.5kgC
エコマーク製品を買う
10%省エネになった洗剤598円を年10個買うと家庭
1年で0.5kgC
| 15:20 スーパー着
このスーパーは、環境NGOから非環境的であると非難を受けたことがあります。その理由は以下の通りです。
- 再生資源を利用した製品を扱っていない
- 資源ごみのリサイクルボックスを設置していない
- 肉、魚類はすべてトレーで売っている
- 環境マークのついた製品の品揃えに不熱心
- 買い物袋を無料でふんだんに渡すことをセールスポイントとしている
- ごみの減量、資源のリサイクルなどにまったく無関心
|
17:00 夏子さん調理開始
夏子さんの調理は、調理にかかるエネルギーや、食材を無駄にしない、ごみはなるべく出さないエコクッキングに徹しています。
- やかんは底が平らなものを使う(熱効率がよい)
- ガスコンロは、それまでに使っていた暖かい方を使う
- 唐揚げの衣は小さめの袋に入れてその中でまぶす(最後に残る粉の量が少なくて済む)
夏子さんは生ごみコンポストを使っています。メタンガスが出ないタイプで、堆肥は家庭菜園で使用します。 |
エコクッキングに努める
1回で水85リットル
ガス119リットル、ごみ80gの削減を年300回→1年で32.7kgC |
17:00 花子さん調理開始
花子さんの調理はあまり環境に配慮されていません。温室物の野菜や果物、冷凍食品をよく使います。食材の半端はすべて捨ててしまいます。
生ごみはそのまま可燃ごみとして捨てています。 |
19:00 春男さん帰宅。夕食
食事の時間に、今度の日曜日に開かれるγ市のフリーマーケットに家族で出かける話をしました。冬男君が育ち盛りで、着るものがすぐ小さくなるため、冬男君の服を買うことが目的です。 |
フリーマーケットを利用する
ワンピースに換算して年間10着分をフリーマーケットで購入する→1年で48.7kgC(原油換算) |
20:00 太郎さん帰宅 夕食
食事の時間に、今度の日曜日にB市のXデパートに家族で出かける話をしました。二郎君が育ち盛りで、着るものがすぐ小さくなるため、二郎君の服を買うことが目的です。 |