第9回 環境コミュニケーション大賞環境活動レポート部門受 賞 一 覧
報告書タイトルをクリックすると講評を見ることができます ■大賞(環境大臣賞) 1点
■優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞) 4点
◆株式会社マルト「株式会社マルト 環境活動レポート2005」 2年連続での環境大臣賞受賞。"樹を活かす樹業"という姿勢がはっきり出ている。"「読む」よりも「見て」「感じて」もらえるレポートを心がけた"ということで、写真やイラストを効果的に配し、また、数値や%について身近なものに置き換えて表現。親切な説明文もあり、とても内容を理解しやすく、印象に残る。単にレポートの要件を満たしているだけに留まらず、「環境コミュニケーション」の意識の高さが感じられるものに仕上がっている。
■優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)
◆アルスコンサルタンツ株式会社 技術センター「アルスコンサルタンツ株式会社環境活動レポート」 環境負荷の目標・実績(達成状況)・評価・今後の目標が項目毎に各1ページずつにまとめられ、またグラフを用いて経年推移を表現しているのは、中長期的視野もはっきりさせている。またそれとは別に、2004年の目標・実績、2007年までの目標がそれぞれ1ページずつにコンパクトにまとめられているのは一目で把握でき、「2004年度の状況(全体)」→「各項目の分析評価・今後の目標」→「今後の目標(全体)」というレポートの構図になっている。また、取組状況の写真を使用し、色使いやフォントの大きさに工夫をこらすなど、見た目にもすっきりしている。社員への環境教育状況、地域の環境保全活動の推進を紹介するなど、対外的にもアピール性の強いレポートに仕上がっている。
◆学校法人郡山開成学園「学校法人 郡山開成学園 環境活動レポート」 前回と2年連続で優秀賞受賞。環境活動計画(「2004年まで」と「2005年から」)で、項目毎に写真を使用しており、学校の現場状況がイメージできる工夫がなされている。取組面でも生ゴミ処理機の導入やトイレ擬音装置の設置など、更なる積極性が見て取れる。環境教育で、その効果について教職員・学生・生徒の声などがあると更に良い。
◆ソーダニッカ株式会社 本社、支社、支店の9事業所でそれぞれEA21の認証を取得していたが、より効果的な取り組みを進めるため環境管理システムを全社統合。その経緯がレポート内にも記載されており、対象組織範囲が大きくなったが、全社で一丸となって取り組んでいる様子がよくわかる。化学品専門商社として@3Rの提案、A環境配慮型商品・サービスの提供、B輸送合理化についても触れている。Bでは、同一車輌による化学薬品納入と副生品回収を実現するなど、独自の工夫が見られる。総排水量削減については、賃貸ビル入居事業所では対象外としているが、その範囲は広いため、今後は効果的な取り組みがなされることを期待したい。
◆株式会社仁張工作所「株式会社仁張工作所 2004年度環境レポート」 「EMSとQMS一体化」ということで、社員の環境意識の向上、環境データの蓄積、内部監査体制の集約など、様々な面での効果を挙げている。今後、「総排水量の削減」で、「塗装前処理の水洗」「生活用水」面の取り組みを期待したい。また、本社東側の恩知川遊歩道の清掃活動、2004年を環境元年としてステップアップを図るというトップのコメント等、環境への取り組みの積極性を強くアピールしている。
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