→乾期の前に穴を掘り、家畜の糞等の有機質を入れる 写真15

 ラテライト化している土壌で乾期の前に穴を掘り(写真上)、家畜の糞を含めた有機質を入れて、雨期と同時に豆や穀物の種を蒔きます。すると、全く使われていない土地でも有機質を食べに、小動物が寄ってきて通気性が良くなり、植物根の作用で土壌化が進みます。
 ガリガリと引っ掻いたところをほっとくと(写真下左)3年ほどでこうなります(写真下右)。これも一つの伝統的なやり方です。このような伝統的な農法を活かし尊重しながら、砂漠化に取り組んでいくことが大切です。

写真16 ←地表面をがりがり引っ掻いて放置すると…

↓3年ほどでこうなる。 写真17

写真提供/緑のサヘル
 
世界砂漠化・干ばつ対処の日 記念セミナー「世界の砂漠化の現状と日本の役割」(1999年6月28日、大阪)講演より
(財)地球・人間環境フォーラムのページ