写真9 ←写真9 アカシア・セネガルはマメ科の有用樹。樹液はアラビアゴムとなる
↓写真10 アカシア・セネガルの木

写真10

 アカシア・セネガルはマメ科でとげがあります。降水量300mm〜500mmの所に適します。根粒菌をもっているので、土地を肥やしてくれます。切手ののりに使うアラビアゴムがとれるのですが、これは化粧品・食品の乳化剤としても使われます。世界で一番消費されるのはアメリカと日本で、かなりの部分はスーダンから入ってきています。生態的にみても非常に適しているので、私たちは一生懸命これを植えることを奨励しています。
 アラビアゴムは現金収入につながるため、現地の人にとっても植えるインセンティブとなりますし、結果的には緑が復元していきます。畑の中に植えることで防風効果をももたらし、土地も肥やしてくれます。農業、林業、牧畜業3つの部門で土地を有効活用する、アグロフォレストリーの試みも進めています。

写真提供/緑のサヘル
 
世界砂漠化・干ばつ対処の日 記念セミナー「世界の砂漠化の現状と日本の役割」(1999年6月28日、大阪)講演より


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