環境政策提言:木材、パーム油、漁業資源、鉱物資源の「出所」に目を向けよう

持続可能な原材料調達に関する調査中間報告会


地球・人間環境フォーラムでは、木材、パーム油、漁業資源、鉱物資源などの一次産品の生産地における環境社会配慮促進をめざし、消費側・購買側でどのように取り組んでいけばよいのかに関する調査(「原材料調達のグリーン化支援」)を実施しております。この一環として以下のように中間報告会を開催いたしました。

第1回 持続可能な原材料調達に関する調査報告会
日時 2005年11月15日(火) 14:00〜16:00
場所 環境パートナーシップオフィス会議室(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F)
主催 地球・人間環境フォーラム(TEL.03-3592-9735 FAX.03-3592-9737)
参加費 無料
内容 1.イントロダクション 環境政策提言「原材料調達グリーン化支援」について 報告者:満田夏花
2.パーム油生産の環境・社会影響と持続可能なパーム油生産に関する取り組み 報告者:野津佳奈子
3.持続可能なパームオイルを実現するには? 報告者:足立直樹
4.木材・紙にみる持続可能性配慮の進展 報告者:坂本有希
第2回 持続可能な原材料調達に関する調査報告会
日時 2005年12月14日(水) 14:00〜16:30
場所 環境パートナーシップオフィス会議室(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F)
主催 地球・人間環境フォーラム(TEL.03-3592-9735 FAX.03-3592-9737)
参加費 無料
内容 1.持続可能なパーム油の基準採択(RSPO報告)と日本企業への提言 報告者:足立直樹(CSR経営研究所)
2.パーム油の持続性促進に向けたサラヤの取り組み 報告者:中西宣夫(サラヤ株式会社)
3.倫理的な原材料調達とは:欧州企業、業界団体の取組 報告者:満田夏花
4.金融機関の環境社会配慮の取り組み−資源開発を中心として 報告者:神崎尚美(FoEJapan)

■開催趣旨
日本は、世界有数の資源消費国であり、多くの資源がさまざまな形で発展途上国から輸入されています。本来、原材料の調達にあたっては、日本国内だけでなく生産地における環境・社会配慮が欠かせないはずですが、複雑なサプライチェーンや情報の不足から、これらの問題は必ずしも消費国で認識されてはいないのが実情です。私たち消費者がより安いものを求め、企業がそれを提供することに注力すればするほど、原材料生産にあたって必要な環境社会配慮の費用が支払われず、そのツケを払うのは、環境問題や社会問題で被害を受ける現地の人々ということになりかねません。
 
例えば鉱山開発にあたって先住民が土地を奪われたり、公害の被害者となったり、プランテーションの開発や大規模林業開発で地元民と企業の間で土地や森林資源をめぐる紛争が生じたりする例が、過去多く生じています。一方、これらの問題を解決するための取組が、企業と市民の間で進められてきています。企業の社会的責任が問われる今こそ、集積された過去の事例に学び、国として、企業として、原材料調達の問題に戦略的に取り組むことが重要です。
 
地球・人間環境フォーラムでは、この古くて新しい問題をいかに解決に近づけるかを探るため、環境政策提言「発展途上地域における原材料調達のグリーン化支援」を行い、現在その実現可能性調査を実施しております。その中間報告という位置づけで本報告会を開催する次第です。

■お問い合わせ
担当:満田

関連ページ
発展途上地域における原材料調達のグリーン化支援事業

参考資料政策提言「発展途上地域における原材料調達のグリーン化支援事業(2005年3月31日)(PDF 1.1MB)


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