国連砂漠化対処条約の構成
United Nations Convention to Combat Desertification(UNCCD)



深刻な干ばつ又は砂漠化に直面している国(特にアフリカの国)において砂漠化に対処し及び干ばつの影響を緩和すること

  • 住民および地域社会の参加と国家及び地域段階での行動
  • すべての主体間の協力の発展
  • 小地域、地域、国際段階における協力および調整関係の改善
  • 後発開発途上締約国への十分な配慮

一般義務
  • 総合的な取り組み
  • 条約実施の中へ貧困撲滅のための戦略を取り入れること
  • 小地域、地域及び国際的協力の強化
  • 制度的仕組みの決定
  • 被影響開発途上締約国は援助を受ける資格があること
  • 被影響開発途上締約国の経済状況について注意を払う
  • 関連する政府間組織の中での協力
  • 相当の額の資金の動員及び既存の資金供与の制度の利用促進
  • 環境保護、土地及び水資源の保全分野における被影響締約国間の協力
被影響国の義務
  • 適切な資源配分
  • 砂漠化対処及び干ばつ影響緩和への優先順位の確立
  • 社会経済的な要素に特別な注意を払うこと
  • 地域住民、特に女性と青年の参加
  • 既存の法制度の強化又は新規の法律、長期的政策、及び行動計画の策定
先進締約国の義務
  • 積極的な支援
  • 長期計画及び戦略を実施するための相当な額の資金及び他の形での支援
  • 地球環境ファシリティー(GEF)の既存の枠組みの中での資金の調達
  • 民間部門等非政府の資金の調達の奨励
  • 技術、知識及びノウハウの取得の機会の促進












行動計画の作成及び実施 協力および支援
国家行動計画・小地域・地域行動計画
砂漠化に寄与する要因と砂漠化対処及び干ばつ影響の緩和に必要な手段を明らかにし、各主体の役割及び利用可能かつ必要な手段を明確にする
科学技術協力
  • 情報の収集、分析、交換
  • 研究及び開発
  • 技術の移転、取得、適応、開発
地域実施附属書 アフリカアジアラテン・アメリカ及びカリブ地中海北部
  • 行動計画作成のガイドライン
  • 地域及び小地域の重点事項及び内容
支援措置
能力形成、教育、啓発 資金源、資金供与の制度 GEFの対象分野(地球温暖化対策、国際水域環境保全、生物多様性保全、オゾン層保護)関連の活動への資金供与 既存の資金源、資金供与の制度の効果的・効率的利用 地球機構の設立(国際農業開発基金(IFAD)に設置




情報の送付
締約国:条約実施のためにとった措置に関する報告
被影響締約国
被影響国の義務及び行動計画の作成・実施に関する情報の送付
先進締約国
資金源を含む行動警句の準備・実施への支援措置に関する報告

締約国会議
科学技術委員会
小委員会

条約本文 前文、第一部、第二部
条約本文 第三部
条約本文 第四部〜第六部
附属書T アフリカのための地域実施附属書
附属書U アジアのための地域実施附属書
附属書U ラテン・アメリカ及びカリブのための地域実施附属書
附属書W 地中海北部のための地域実施附属書

砂漠化対処条約に基づく我が国の取り組みについて(1998.8.24 PDFファイル 11KB)

条約事務局のホームページはこちら
条約の英文、条約加盟国一覧、締約国会議の正式資料、科学技術委員会、最近の会合の日程、その他の情報が手に入ります。

日本の外務省による同条約に関する情報はこちら
条約の概要、最近の条約会合の概要、日本政府としての対応等が掲載されています。

環境庁の報道資料(同条約の受諾について)はこちら


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砂漠化・土地問題に関する情報源一覧
関係リンク集 
参考文献
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